八王子居酒屋ひとり酒
洗練された小料理屋の実力
JR中央線八王子駅北口から歩くこと約4分、「みさき通り」沿いにある割烹居酒屋(しん月)に入った。
入口の水槽にアジやカワハギが泳いでいる。
このアジがお目当てだ。
私は活造りをさほど貴ぶ者ではないがアジは別格だ。
まるまる一尾を素早く三枚におろし、中骨を帆掛けに、皮を剥いた紅白肌の切身は、歯ごたえ素晴らしく、みずみずしい透明感、上品な脂。
この店、当たりだなと早くも一人ごちだ。
合わせた芋焼酎「富乃宝山」はのびやかにやわらかく大変好ましい。
品書きに「生カキ」がある。
ーーこれこれ、これには燗酒だ。
冬の居酒屋はカキがいい。
主人は貝割りを殻のあいだに差し入れ、手慣れた手つきで殻を剥く。
届いたカキにスダチをちょっとしぼり、するりとすすり食う。
最後は殻に酒を少したらしてカキ酒だ。
クイー……。
ああうまい。
これぞ大人の居酒屋。
★メニュー★
くきわさび680円
銀ダラ西京焼950円
白子ポン酢1000円
のどぐろ一夜干 2尾1200円
富乃宝山 グラス600円
越乃石翠700円
↑泳ぎ鯵は食感が別格
↑殻付きカキもおいしい
↑この日のお通しは白バイ貝
↑落ち着いた店構えの小料理屋
店名 | しん月 |
住所 | 東京都八王子市三崎町3-2 ヒシヤマビル 1F |
営業時間 | 17:00~22:00 |
定休日 | 不定休 |
連絡先 | 042-624-7221 |
関連リンク | なし |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規8000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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