市内では最大の祭りと言える「八王子まつり」や「花火大会」を数週間後に控えた八王子駅周辺の街並みに、夏祭りの気配が訪れるのもそろそろだ。そんな中、地域の商店会から新たな取り組みが出てきている。

「はちおうじ浴衣めぐり」と題したそのイベントは、地元商店会の有志メンバーからのアイデアで発足し、八王子の街を浴衣で盛り上げようと準備を進めている。
当イベントは、7月20日～8月4日の期間に対象の店舗に浴衣（または和装）で来店すると各店舗で特典を受けられるといったイベントだ。

繊維産業が盛んだった「織物のまち八王子」の伝統を軸に、子安神社（明神町）の「祇園祭（7月20・21日）」から「八王子まつり（8月2・3・4日）」までの2週間の期間を、当イベントがつなぐ形となる。

企画段階の当初は、20店舗ほどの参加店舗数を目標としていたが、紹介やSNSの募集で広まり、短期間であっという間に82店舗の参加店にのぼった。イベント自体はシンプルな企画でありながらも、地域の伝統あるお祭りを横断する企画として地域の店舗からも賛同を得たようだ。

「もともとは商店街に在る子安神社の祇園祭を盛り上げようという話題から広がり、このイベントへと企画が発展した。点（祇園祭）と点（八王子まつり）を結び、地域の商店が参画し面へと展開していって、八王子の夏の風物詩にしたい。」と、実行委員長の杉野友美さん（Restaurant & Bar SCENE）は想いを語る。

エリアは八王子駅周辺の中心市街地をメインに、北野や八王子みなみ野、めじろ台、高尾山口。マップはイベントの公式サイトからも確認ができる（https://yukatameguri.jimdofree.com/）。参加店舗は飲食店が中心でありながらも、美容室や物販店などジャンルは多岐にわたっており、特典やサービスも各店それぞれとのこと。浴衣だけでなく甚平や着物など和装であればOK。町内会などのお祭りも含めると何かと浴衣を着る機会も増えるこの季節。祭りの合間に浴衣姿で八王子の街へも繰り出してみては。