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八王子八十八景をまいぷれ編集部が全て制覇! その3

No.3 【まつり・行事の景】火渡り祭偏

2010/03/30

みなさん八王子八十八景ってご存知ですか?
なにそれ…? 『八』ばっかでうっとうしいっ!
っていうあなた。 まだまだ八王子っ子にはなりきれてませんのぉ~。
そんなみなさんに変わって、まいぷれ編集部が実際に八十八ヶ所に行ってどんなもんか見てきますっ!!(ちょっとずつね…)
 
【八王子八十八景(はちおうじはちじゅうはっけい)】
八王子八十八景は、21世紀の八王子の顔にふさわしい景観を八王子市民から候補地を公募するなどして選定されたものである。この取組みは平成12年度から始まり、投票なども行いながら平成13年11月に「八王子八十八景選定委員会」で最終的に選定されています。
「みどり・公園の景」「水辺の景」「歴史・文化の景」「まつり・行事の景」「建築物の景」「みち・まちかどの景」の6種類に分類され、各地域ごとの景観特性やバランスなどが考慮されている。
 

【まつり・行事の景】高尾山火渡り祭に行ってきました!

三寒四温とは良く言ったもので、もう4月になるというのに、寒い日と暖かい日の繰り返しですね~><;
さぁさぁ、春はもうすぐそこまでやって来ていますヨ!
こたつを飛び出して、行ったことなかった、知られざる素敵な地元スポットへ遊びに出かけましょう!
 
さて、今回ご紹介する八王子八十八景は、『高尾山火渡り祭』でございます!!
火渡り祭は毎年3月の第二日曜に高尾山麓の自動車祈祷殿広場で行われる高尾山薬王院の行事。
世界平和、息災延命、災厄消除、交通安全、身上安全等を祈念し、燃え盛る焔を次々と渡る勇壮な儀式が圧巻の高尾山修験道の一大イベントです。一般の方も修験者に続き火を渡ることができます。
ありました~「火渡祭場」の看板です!
ありました~「火渡祭場」の看板です!
会場となる自動車祈祷殿広場は、甲州街道沿い、「高尾山入口」交差点をすぎて左手にあります。
 
近くまで行くと、看板がちらほら見えてきました。
 
それにしても人がぞろぞろ…、外国人の姿も多いです。

地元出身のわたくし、久しぶりに高尾山に来ましたが、こんなに人がいる日に来たのは初めてかもしれません。
 
見て!この人だかり!<br>注:よーく見ると、山肌はすべて人です。
見て!この人だかり!
注:よーく見ると、山肌はすべて人です。
「火渡り祭」のポスターでは、イベント開催時刻が13時~16時となっていましたが、会場へ着いたのは14時前…。
(というのも、ついでに高尾山に登ってから行こうと、午前中に山頂へ。ここまでは良かったのですが、「どうせなら」とマニアックなハイキングコースに手を出したのが間違い。山中で迷子になる羽目に…。)
 
もう始まっちゃってるかなぁ?
 
と、心配していましたが、まだ火はついていませんでした。
辺りは念仏を唱える声で包まれています。(だってマイクに向かって唱えてるんだもん。)
 
なんかお祭りっぽい♪
 
と、あたりを見渡すと、すんごい人!
 
こっちも人!
 
あっちも人!
 
さすがミシュラン星付きだけのことはあります!
 
おっ!?いよいよ火を灯すタイミングです。
おっ!?いよいよ火を灯すタイミングです。
人をかき分け、なんとか写真がとれるポジションまでたどり着く…。
 
中には山伏と、白装束の信者達の姿が見え、会場の中心には山盛りに積まれた緑の杉の葉?でしょうか?
(「また、杉かいっ!?」 by花粉症のまいぷれ編集員)
 
(隣の毎年来てそうな常連さんに)
まいぷれ:「あの~すみません、あそこに積まれているのって?なんの枝ですかね?」
 
おじさん:「あれは檜の葉みたいですよ。」
 
まいぷれ:「ひのきですか~(ホッ。)、ありがとうございます。」
 
そうこうしているうちに、山伏が手にたいまつを持ち始めました!

 
 

「パチパチパチ ぐぉぉ~~」(燃える音)
 
おーっ、一気に燃え移る!
 
すごい火力!
 
近くで見ているとガンガン熱気が伝わってきます。

すごいことになってますけど・・・。
すごいことになってますけど・・・。
もくもくもく~
もくもくもく~
火が落ち着いてきたな~と思ったら…⇒
火が落ち着いてきたな~と思ったら…⇒
山伏が次々と撫で木を入れていきます。
山伏が次々と撫で木を入れていきます。
火中に投じる『撫で木』の山
火中に投じる『撫で木』の山
 
 
この火の中に投げ入れている『撫で木』ですが、氏名・年齢をお札に記入し、様々なお願い事の祈りを込めて高尾山火渡り祭の柴燈大護摩供(さいとうだいごまく)の護摩木として火中に投じ、その願いを成就させる霊験あらたかな御札なんだそうです。
 
撫で木で身体の悪いところを撫でさすると、御本尊様よりお加持を賜わり、病魔を滅するとされています。

渡り始めました
渡り始めました
 さ~!いよいよ渡り始めます!
 
燃えた撫で木は棒で地ならしされ、通路が2本完成されています。
 
地下足袋を脱いだ山伏や白装束の信者たちが一列になって次々とその通路を歩いていきます。
 
写真ではちょっとわかりづらいですが、出発地点には塩が盛られていて、その塩を素足で踏みしめてスタート。
熱いですか?
熱いですか?
 
渡り方は、手に杖を持っている人もいれば、腰に手をやっている人、合掌している人など様々。

通路の最後にも塩が盛られていて、この塩を踏みしめてフィニッシュ!
 
いや~すごい。

山伏や信者達が渡った後、一般の火行希望者の渡火が続きます。
お年寄りの方から子供まで幅広い年齢層の方々が、次々と盛り塩を踏みしめ渡って行く姿もなかなか壮絶で感動的です。
外国人のチャレンジャーももちろんいました。
お年寄りのおばあちゃんには僧侶が手をとってくれるシーンも。
 
相当数の人たちが渡るので、長蛇の列でしたが、この壮絶な風景を見ているだけでもあっという間に時間が過ぎてしまう事でしょう。
 
 
 
【火渡り祭】

開催日  :毎年3月の第二日曜日
開催時間 :13:00~16:00
開催場所 :高尾山麓の自動車祈祷殿広場
問い合わせ:高尾山薬能院 TEL 042-661-1115

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