よっ!仕事人
ワーカーズコレクティブって知ってますか?
2012/08/29
【まいぷれ×法政大学】コラボ企画
◇◇法政大学多摩キャンパスの学生が、地域で活躍する“仕事人”に突撃インタビュー!◇◇
今回、私たちはJR片倉駅近くにある「Cafeこすもす」さんに取材に行かせていただきました!
きれいな外観☆
外にはランチの看板が!
中には飲食スペースが!
ここで代表佐久間さん登場!!
学生:人気のパンランキングを教えてください
佐久間さん:人それぞれ好みが違うのでどれが1位とか2位とかは決められないんですよね~
順位がつけがたいですね。なんだろ~。
みんなどれが人気かな?
従業員さんたち:え~、なんだろ。まあ、胚芽パンとか食パンあたりじゃないかな!
こっちが胚芽パン!
こっちが食パン!
学生:ほお~。確かに好みが違うからそうですね。このおいしそうなパンやクッキーは、だれが作っているのですか?
佐久間さん:みんなで考えて、みんなで作っていますね。
学生:役割などはどうしているのですか。
佐久間さん:このお店はNPO法人だからオーナーも店長もいなので、みんなで作業しています。月1で運営会議を開き、その時に新しいメニューを考えたりしますよ。
学生:あ~。なるほど!次の質問にいきます。
なぜ、障害を持った方を雇おうと思ったのですか。
佐久間さん:同じ人間なのに健常者と障がい者で分けられるのか。私は、このような社会が障がいをつくっていると思います。この社会のカベがなくなると障がいも消えると思うんですよね。
学生:それは間違いないと自分たちも思います。
では、障がいを持っている方々は主に何をするんですか。
佐久間さん:指導をしたりするところもあるかもしれないけど、指導する人・される人がいることはおかしいと私は思うんですよね。だから、ペアを組んで指導というより支援するという形をとっています。長所と短所をカバーするので、お互い様です。
学生:長所と短所はみんなにあるものですもんね。
学生:では、雇用もみなさんで決めるのですか?
佐久間さん:雇用契約もないし、履歴書もありません。必要なのは、連絡先と名前だけですよ。3回まで研修があり、その間の交通費は出します。研修では何がやりたいか、その人のやりたいことをやってもらいます。それで続けられそうであれば、ここで働いてもらいます。
学生:それは、どんな状態の方でも働くことはできるのですか?
佐久間さん:基本的にどんな状態の方でもOKです。知的障がい者の方・精神障がいの方も働いています。
学生:身体にハンデがある方は働いていますか?
佐久間さん:段差があったり、調理場が狭いので今は身体にハンデがある方は今いません。しかし、そのような方も受け入れます。このお店には、70歳を超えている方もおられますよ。
学生:段差や調理場を変えることができれば身体にハンデがある方でも働くことが可能になりますね。
学生:すごく気になっていて聞きたいことがあるのですけど・・・
佐久間さん:どうぞどうぞ、何でも聞いてください!
学生:あの、なんで「こすもす」という名前なのですか。
その名前の由来が知りたいです。
佐久間さん:あ~、それは前のお店がカタカナで「コスモス」だったので、それを平仮名にしただけなんですよ。あんまり名前を違うものに変えてしまったら、地域の住民の方も驚いてしまうと思ったので。
最近、「こすもす」って1つの宇宙って意味合いもあるよねっていう話になりました。
学生:それって・・・。後付けの理由ですよね・・・?
佐久間さん:後付けの理由です・・・・
学生:「Cafeこすもす」の
ホームページでイベントなどをやっていることを知ったのですがイベントの反応っていうのはどうですか。
佐久間さん:ん~、やっぱりネットだけでは人は集まらないので知り合いの人などに声をかけたりします。イベント以外にも無料で場所を提供したりできるので、パーティーなどで夜も使えますよ。今の時期では父の日に向けてパン作りをするために、親子の予約が入っていたりします。こういう場でコミュニティー作りもしています。
作品などを飾るスペースも☆
ほかにもきれいな折り紙が!
学生:色々なことがここではできるのでいいですね。ここで働いている人の給料ってどういう仕組みなんですか。
佐久間さん:そうですね~。仕事を初めて1年間は時給350円で、1年経ってからは500円になり3年目からは、650円になります。
学生:・・・。そうなんですか・・・。
佐久間さん:利益を考えると仕方ないんですよね。それでも、みんな一生懸命働いてくれます。ワーカーズコレクティブって知ってますか?
学生:まったくわかりません。それは、何ですか。
佐久間さん:ワーカーズコレクティブとは、自分たちで事業を起こし、必要なことを自分たちでやり、費用も全額負担することです。冷蔵庫が壊れたらみんなで出し合い負担します。本当はみんな頑張って働いてくれているので時給を上げたいのですがなかなかうまくいかないのが現状です。
学生:なかなか難しいですね。そんな問題もあるけれど、今後どのように展開していきたいですか。
佐久間さん:やっぱり、継続することに意味があると思うんですよね。それと、安定した収益です。今は認証NPOなので、今後は認定NPOを取りたいと思います。
学生:今日は本当に色々なことを教えてくださりありがとうございました。
知らないこともたくさんあり、勉強になりました。「Cafeこすもす」さんのことを広めておきます!
では、最後に店内のおいしそうなパンの写真を!!
学生感想
私は取材当日行けませんでしたが、話を聞いて、メモや写真を見て、編集していて、佐久間さんの人の良さやCafeこすもすさんの雰囲気の良さを感じました。ゼミ生と佐久間さんの会話が編集していてもとても楽しく、時間があれば、個人的にCafeこすもすに行ってみようと思いました。反省としては、職員さんたちの写真をもっと撮って、可能であれば載せさせていただいたり、ランチを実際に食べてみたりすればもっとよかったとも思いました。(吉川)
今回、「Cafeこすもす」さんに取材に行かせていただきましたが、みんないい人でたのしかったです。なにも知らない僕でしたが、いろいろ学べたと思います。社会が障がいという壁を作っているという言葉が、心に残っていて考えさせられました。佐久間さんは常に前を見ているという印象を持って、こんな生き方をしたいなと思いました。これからの目標を達成してほしいです。パンがとてもおいしかったです。(森永)
みなさん社会のために何かしようという高い志を持ち、非常に心が豊かになりました。私も、この様な方々を通じて、社会に何か貢献できるような人間に成長できたら嬉しいです。(河西)
今回、取材に行かせていただいていろいろなことを学ばせていただけました。
佐久間さんがおっしゃった「社会が障害という壁を作っている」という言葉がとても印象に残っています。このような考えを持っている人はそう出会えないのでとてもよかったです。パンもおいしくてまた行きたいです。これからもがんばってほしいと思います。応援してます!(新田)