今回、私たちは洋服のお直し・バックの修理ショップ「株式会社　i工房」さんを取材してきました！

i工房では服やバックなどの破れやほつれ、またクリーニング店では出来ない補修を請け負う会社です。お客様の要望に出来る限り答え、修繕していくことがやりがいであり、他にはないところであると代表取締役の塙さんはおっしゃっていました。

こちらの写真の方が代表取締役の塙さんです。私たちの取材を快く迎えてくれて、この「i工房」への熱い思いをお話ししてくれました。塙さんはもともと洋服が大好きで、はじめは洋服を大量生産する会社に勤めていたそうですが、その大量生産した洋服たちがゴミになっていくのを見て、物を大事にしたいという思いから今の会社を設立したそうです。

i工房という名前にしたのには二つの理由があります。
1つ目の理由は、名前の始まりがア行であるため検索した時に一番上に来るものと思って、そうしたそうです。ですが、今では日々の仕事の成果のためか「八王子　洋服お直し」で検索すると上位に出てくるぐらいまでになったそうです。
2つ目の理由は、会社を設立した当初、一大ブームであったApple社が出したiPhoneやiPadが流行っていたからだそうです。これらの製品のように多くのお客様に知ってほしいという期待を込めて“i”を社名に入れ、この名前にしたとおっしゃっていました。

洋服の丈詰めやウエスト直しなどを行っており、穴やほつれ、破れの修繕も行っています。また他にもバックなどの修繕も行っています。お客様が持ってきた洋服やバックなどを見て、お客様の要望に応じて可能な限り修繕・補修を行います。ですが、一度破れてしまったり、汚れてしまったものはいくら「i工房」さんでも元通りにすることはできません。

そこで様々なアレンジを施し修繕を行っています。例を挙げると、お客様がダウンジャケットを持ってきて「大切なものだから直してくれ」という要望があったそうです。そのダウンジャッケットは一部が破れてしまっており、ただ縫うにしても不格好なものになってしまうだけでした。そこで「i工房」は破れてしまった部分に違う生地で覆い、あたかも最初からあったデサインのように修繕してしまいました。それを見てお客様も大喜びしたそうです。このようにお客様に喜んでいただくような仕事をするのがやりがいであり、心がけていることだそうです。

これからも大好きな洋服作りを続け、「i工房」の認知度も徐々に高まっているので、八王子というこの地域で、派手でなくともお客様に喜んでもらえるような仕事をしてもっとリピーターを増やし、ずっと続いていくようなお店作りをしていきたい、と語ってくれました。

私は、服は使い捨てのものだと考えていたためこういったお店と関わることが今までなかったが、実際現場をみて服をもっと大切にしようと感じました。学生ながら、社会人と関わることができている今の状況は非常にありがたいことで勉強になりました。この経験は私のこれからの人生で大きなものとなると思います。ありがとうございました。

洋服のお直しという仕事を通じて、これからの生き方など様々なことを教えてもらいました。特に就職のお話はためになることばかりで感銘を受けました。自分の生き方を持っている熱く素敵な大人たちに会えてとてもいい経験になりました。

普段見ることのない洋服のお直しという現場を初めて訪れてみて、見たことのないミシンや沢山の道具などに驚きもありましたが、それ以上にこんなにお客さんのことを考えて働いている人たちがいて、今私たちが身に着けているものがあると思うと、もっと物を大切にするということを考えなければならないなと思いました。