今回取材したのは、前回取材させていただいた八王子の小比企町で農家を営んでいるアーバンファーム八王子さん（前回の取材記事はこちら）が野菜を提供してる八王子駅の近くにある「季絡膳席ラリス」さんのシェフの鈴木悦次さんです。ラリスさんは八王子でその季節に採れる新鮮な野菜に火を通し、箸で食べるという意味の季絡膳席のフランス料理のお店です。

・八王子の野菜を使い安心・安全な料理を提供する
・畑に行き土と水を見る
・野菜を捨てるところをなく使う
・食材を見てからその日のメニューを決める
・野菜本来の味を楽しむため、バターと油を使わない

アーバンファーム八王子さん（※以下、「アーバンファーム」）の野菜を使うようになった理由は、アーバンファームさんがボランティアで野菜を提供しているこども食堂にシェフの鈴木さんが訪れた時、アーバンファームさんで栽培した白いネギを食べて感動し、お店でもこのネギを使いたいと思ったからだそうです。
それをきっかけにお店で他の野菜を提供してもらうようになりました。今後は、お店の方から西洋野菜など新しい野菜の栽培をリクエストできるような何でも言い合える関係を築いていきたいとおっしゃっていました。

鈴木さんは愛知県の自然に囲まれた、農家の実家で育ちました。冠婚葬祭を家で行うため、母の料理の手伝いが多く、幼い頃から自然野菜に触れていたので料理に興味を持ちました。その後、調理師学校で料理を本格的に学び、上京してからはいくつかの料理店でシェフを務め、2017年年5月に季烙膳席 La lisをオープンさせました。

今後について、シェフの鈴木さんは、この店を昼も夜も予約しないと入ることができない店を目指しています。また、その日食べた料理に使われている野菜を買って帰ることができるお店にしたいと思っているそうです。素材の良さを活かし、絶えず美味しいものを提供できるようにしていきたいと思っていると語ってくれました。

今回の取材を通して、シェフは食材に対してすごい真摯に向き合っているからこそ、美味しい料理が作れていると感じました。素材本来の味を活かすために、その日その日によって出てくる料理が違うということに驚きましたが、日によって違う味を楽しむことができるので面白いと思いました。
美味しい料理を食べさせていただき、本当にありがとうございました！

今回、ラリスさんを取材させていただいて、白いネギという、一つの野菜に出会ったことによって、アーバンファームさんとラリスさんの関係が始まったと思うとすごいことだなと思いました。バターと油を使わない独特の料理で、野菜の良さをお客さんに伝えようとしているシェフのこだわりがすごく感じられ、多くの人にラリスに行って、料理を食べて欲しいと思いました。

今回、ラリスを取材してみて、料理が私たちにどのような流れで提供されているかや、作り手の思いを知ることができました。
安全で美味しい食事を提供するために、畑に自ら足を運んでいて、農家さんとのつながりを大切にしているんだなとと思いました。
また、野菜を捨てるところがないように使っていると聞いてすごいと思いました。
取材に行った際には、美味しい料理を食べさせていただきました。ありがとうございました。