よっ！仕事人
【まいぷれ×法政大学】コラボ企画
◇◇法政大学多摩キャンパスの学生が、八王子で活躍する“仕事人”に突撃インタビュー！◇◇
～８０年続く伝統と３兄弟の挑戦の味～
今回、私たちは法政大学の最寄駅「めじろ台」から徒歩２分のところにある、老舗おそば屋さん長盛庵さんを取材させてもらいました！
お店の紹介
長盛庵は、８０年前に西新宿で開業されたそうです！地元の方々を中心に愛されてきましたが、土地の立ち退きにともなって、めじろ台に移転してこられました。そこから、「第４代“長盛庵”」の歴史が始まったというわけです。
～仕事人が語る思い～
長男 卓さん
現在、店長をやっていらっしゃるのは、３兄弟の長男、“滝柳 卓”さんです！卓さんは、お店全体を見て総括する傍ら、手打ちうどんに専念されています。そして、次男の“遊”さんが手打ちそば、三男の“心”さんが、デザートといったように担当を分担されています。
今回、私たちはそんなご兄弟にインタビューを試みました！
Q.家族経営の良さって何ですか？
A.卓さん：まず、いろんな意見を遠慮なく言えること。そして、家族である以上協力するしね。
対立はそんなにないよ。それぞれの主張（新メニューなどについて）には賛同するから。
遊さん：家族なら人件費もかからないしね（笑）
Q.兄弟で役割分担をするようになったきっかけを教えて下さい。
A.きっかけは、６年前、お客さんにもらったアイデアだね（笑）そばとうどん両方を一つのメニューにしたものを「合い盛り」って言うんだけど、「兄弟盛りはやらないのかい？」って。 はじめは別々に作っていて、兄弟で作業場が違ったものを一緒にしてもいいかなって思ったんだ。あとは、そば打ちは神経質なもので、うどん打ちは力仕事。弟の方が器用だったからね（笑）
次男 遊さん
三男 心さん
Q.今後の展望は？
A.卓さん：目標はやっぱり日本一だね。お店の味を広めていきたいと思ってるよ。
お店をやるからにはプライドを持ってやらないとお客様に失礼だしね。
遊さん：支店を出したいな。あと、夜には飲むお客さんも多いから、おつまみ・お酒でも一番を目指していきたい。
おそばの製造工程
さて、80年という歴史を誇る伝統のおそばはどのように作られるのか気になりますよね！？
なんと！ 今回、私たちは遊さんのそば打ちの様子を見学させていただくことができました。
ちなみに、店先には大きなガラス窓があって、タイミングさえ合えば仕事人たちが麺を打っている姿を誰でも見ることができますよ！
１．生地をのし棒で伸ばします。
２．どんどん伸ばします。
長盛庵さんのおそばは、 そば粉：つなぎ（小麦粉）＝９：１
そば粉によっておいしい割合はまちまちで、ここのそば粉は９：１がベストだそうです。
３．こんなに伸びます。
４．まき棒で生地を巻きながら、さらに伸ばしていきます。
生地をのばす際には、のし棒とまき棒の２種類を使います。
その２つをうまく使い分けて生地を伸ばしていきます。
５．伸ばした生地を折りたたんで、
６．いよいよ切っていきます。一番集中力のいる作業です。
生地は１㎏でだいたい１０人前。
朝の仕込みで２．４㎏使い、昼に足りなくなったら１～１．５㎏で適当に打ちます。
おいしさの秘訣
おそばやうどんに限らず、麺類はつゆのだしがおいしさを左右しますよね！？
そこで、本当は企業秘密なのですが、卓さんのだし取りの様子も少しご紹介しましょう！
出汁
濃度計
出汁は、鰹節と昆布を使っています。
味見はその日の体調などで味覚が変わってくるので、濃度計を使って味が均一になるようにチェックしています。
焼火箸
追いがつお
焼火箸は、鉄の棒を火で熱してつゆに入れることによって、醤油の角々しさがとれて、まろやかな仕上がりになります。
追いがつおには、いろいろな鰹節を試して、１番おいしかったところのものを使っています。
種類豊富なメニューの数々
長盛庵さんは、メニューの種類がとても豊富なので、とても全部はご紹介できません。。
そこで、私たちが取材前に2度に渡って実食した際の写真を掲載します。
お昼限定 日替わりランチ
写真はかき揚げ丼とサラダ、小鉢。。もちろん、おそばも付きます！ボリューム＆栄養満点です！
とろろうどん
そばだけでなく、うどんも絶品でした！ぜひ、ご賞味あれ♪
甘味メニュー
残念ながら、予算の関係でデザートは実食できませんでした（笑）次回は必ず！
心さんオリジナル
長盛庵パフェのボリュームがすごいです。。
冒頭にも書いたように、甘味は弟の心さんが担当されています。
心さんは新宿でカフェの店長を２年ほどされていました。今までは洋菓子を作ることが多かったそうですが、長盛庵ではそば・うどんという枠組みからはずれないよう意識しながら和風のデザートに挑戦しています！
食材にはこだわっており、原価も儲けも関係なしにやっているそうです。
甘味だけで来てくれたらうれしい、若い人がもっと来てくれたら嬉しいとのことでした♪
手打ちそばと手打ちうどんの長盛庵住所 東京都八王子市めじろ台1-10-13
営業時間 11：00～21：00（出前ラストオーダー20：00）
定休日 水曜日
TEL 042-667-5126
アクセス 京王高尾線めじろ台駅より徒歩2分
※長盛庵さんのホームページはこちら ⇒
http://www.chouseian.com/ 取材に行ってみて
・取材の際のアポ取りなど、至らないところも多々ありましたが、店長の卓さんをはじめお店の方々に温かく接していただき本当に嬉しかったです。チェーン店にはない、家族経営ならではの居心地の良さを感じることができました。また、ご兄弟がそれぞれの強い個性を発揮しつつ、夢に対する思いを語って下さったときには、こちらも胸が熱くなりました。“長盛庵”大好きです！また、お店に顔を出しに行きます。 【瀬古真也】
・インタビューをさせていただいて、話しやすかったです。家族経営ならではのアットホームな雰囲気の中で取材ができてよかったです。甘味がすごくおいしそうなので友達にも紹介したいと思います。 【酒井香菜美】
・長盛庵のみなさんはとても優しくて気さくな方々で、インタビューも楽しく行うことができました。温かい雰囲気の長盛庵はとても居心地がよく、またみんなで食べに行きたいと思います。その時はぜひ甘味も食べたいと思います！ 【奈良部澄美】
・今回の取材で、いつもは見ることができないお店の歴史や、仕込みの作業など貴重な経験ができました。仕事人がそばの生地をのばしていく過程はとても印象に残っています。最初はピザ生地くらいのサイズだったのが、仕事人の手によって薄く広くなっていく様子には驚きました。お店の方々にも協力的にやっていただいたので、作業がスムーズに進みました。ありがとうございました。 【武田知帆里】
