当院は鍼灸施術において患者さんを理解し信頼関係をつくり、良好なコミニケーションを成立させるために医療面接を実施しています。

医療の目的とは患者さんから疾病を取り除くだけではなく、患者さんが感じている病苦を招いた心理的・社会的問題やその経過、病苦が患者さんの生活にどのような影響を及ぼしているかなどを把握して、患者さん自身の力を引き出しながら健康へと導くことです。医療面接はその最初のステップです。

医療面接は患者さんを主に医学的関心の対象として疾病の診断に必要な病歴をとることを目的とした問診と違い、疾病と病苦に関して患者さんと医療者との間でおこなわれる対話と観察で診断・治療とその後のケアに欠かせないものです。

目の前にいる患者さんが抱えている問題の解決策を対話しながら一緒に考えるのが医療面接の大切なところです。
患者さんの話を一生懸命理解(傾聴)しながら心情、表情、身体の動きなどを観察することで、患者さん自身が築いていない病気の根源を明らかにできることがあります。