よっ!仕事人
ファーストステップ「たねカフェ」(NPO法人しあわせのたね)
「地元八王子のために何かしたい」そんな宮島さんのお話を聞かせていただきました!
2016/07/07
【まいぷれ×法政大学】コラボ企画
◇◇法政大学多摩キャンパスの学生が、地域で活躍する“仕事人”に突撃インタビュー!◇◇
八日町の路地裏に最近新しくできた「たねカフェ」。就労支援を通して、カフェの営業のみならず、機織りなどの作業も行っている。そんな「たねカフェ」さんを今回私たちは取材させていただきました。
実は法政出身の宮島さん。私たちの先輩です!
FIRST STEPたねカフェとは
もとは倉庫だった場所をリノベーションしてカフェに。
たねカフェとはNPO法人しあわせのたねが運営している、障害者を対象とした就労支援を行うカフェです。「FIRST STEP」とは、作業所の名前だそうです。八王子駅から徒歩15分ほどのところにあり、カフェの中は非常に綺麗で、車イスに乗っている人のために、通路などは広く通りやすいです。
八王子でたねカフェを始めた理由
宮島さんは「FIRST STEPのような作業所は地域とクローズされてしまっている。」とおっしゃっていました。そこで、地域に根差した、障害者のための作業所を作ろうと考えたそうです。
八王子駅付近という市街地に作業所をつくることで、地域の方と障害者の方が関わるきっかけを作りたかったそうです。このことにより、「地域の障害者に対する固定観念や偏見を変えたい」という思いがあるそうです。
また、八王子にカフェを作った理由を聞いたところ、宮島さんが八王子出身でたねカフェを開くためにたくさんの知り合いの方に支援していただいたので、それも含め、地元にお返しをしたいと思っていたからとおっしゃっていました。
“地元八王子のために何かしたい”という宮島さんの想いによって、「たねカフェ」はここ八王子で始まりました。また、地元であれば知っている人が多いため、地域の協力が得やすいという利点もあります。実際にお客さんのほとんどは地元の方であり、地域に密着したコミュニティサロンであるように感じました。
FIRST STEPはどんな活動をしているの?
作業場
手織り機
私たちは今回、着物のリメイクの作業場を実際に見せていただくことができました!
着物のリメイクは、着物や古着を細く裂き、それをこうした手織り機を使って編んでいくそうです。元の素材によって、新たに織った布の色や模様が変わるため、唯一無二のオリジナルの布を作ることができます。コツコツと織った布はその後、ポーチやマットへとリメイクされ、販売もされています。
着物の素材はほぼタダ!地域の方の支援があり、着物を譲り受けているそうです。
「たねカフェ」店内の様子
店内は広く過ごしやすい空間に。
キッズスペースも設けられており子供たちが楽しめる空間も充実。
まず、調理場と食事スペースには隔たりがなく、利用者とお客さんがコミュニケーションの取りやすい空間となっています。
カフェ内のトイレはバリアフリーも配慮されており、トイレが広く作られているので、車イスの方でも安心です。さらに、奥には子どもたちを安心して遊ばせられるキッズスペース(おむつ替え・授乳室有)があり、お子さん連れのお客さんも安心してくつろぐことができます。キッズスペースの壁に飾られた可愛らしい小物の一部は、譲り受けたものだそうです。
たねカフェのランチをいただきました!
たねcafeカレーと日替わりランチのビビンバ丼です!日替わりランチは宮島さんが毎週メニューを考えているそうです。季節の野菜をふんだんに使用された彩り豊かなランチです。ボリューム満点でした!このボリュームでお値段が800円!!なのでお手頃の価格です!
たねカフェでの支援
たねカフェでは、利用者が実際にカフェの調理場に立ち、料理を作ってお客さんに提供します。
現在、毎日来ている利用者は約4人。時間は決まっていないため、何時からでも利用できますが、10時ごろから利用される方が多いようです。
たねカフェでは寮で一人暮らしをしている利用者もいるため、たねカフェで料理を作ることが、自立生活にも役立っています。たねカフェの支援は障害が原因で引きこもり生活を送っている人なども支援の対象者です。
たねカフェに通うことで、乱れた生活リズムを整え、生活習慣の改善につながります。一日一食でもしっかりとした食事を摂ることが大切だそうです。
たねカフェは駅から徒歩15分と少し離れているため、利用者の送迎も行っています。
今後の「たねカフェ」の発展についてお聞きしました。
宮島さんは子育て世代のママさん同士や女性の高齢者数人が話すことはあるがお客さん同士の交流があまりないので、ワークショップを通してお客さん同士の交流する機会を作りたいと語ってくれました。
また、宮島さんの「八王子のために何かしたい」という想いから、元々八王子に住んでいる人と新たに住み始めた人との交流の提供や、地元の高齢者が若い人たちに伝統技術をボランティアとして伝えていくということをやっていきたいとおっしゃっていました。さらに、今の営業時間は学校終わりの子供たちには間に合わないので、地域交流の場として子供食堂のような夜の営業も考えているそうです。
取材を終えて
政 達也
最初、就労支援ということで正直構えていた部分もあり緊張していましたが、実際にたねカフェに訪れてみるととてもアットホームな感じで居心地が良かったです。たねカフェの今の現状や課題、これからどのような展開をしていくのかのお話を聞いて、現場の厳しさや就労支援の難しさを感じました。しかし、たねカフェという場所は本当に居心地が良くて、時間を忘れられるような空間でした。ビビンバ丼、とてもおいしかったです!ありがとうございました。
新井 美佑
倉庫の改装と感じさせない、とてもおしゃれで落ち着く内装でした。キッチンと食事スペースが同じ空間にあり、利用者とお客さんが直接かかわることのできる作りが印象に残っています。子育て世代のお客さんも安心してくつろげるよう配慮されていて、地域の子ども連れのお母さんたちの交流の場としても、最適な空間だと思いました。色とりどりの野菜の入った栄養満点のたねカフェカレーがとても美味しくて、たくさんの人にオススメしたいです!またたねカフェカレーを食べに行きたいと思います!
田中 洸太郎
今回取材をさせていただいて、宮島さんの就労支援や地元に対する想いが非常に伝わってきました。たねカフェはとても広く、ゆっくりできる空間だなと感じました。また、ランチとしていただいたビビンバ丼はボリューム満点で美味しかったです。宮島さんはとても優しく迎え入れてくださったので話易かったです。ありがとうございました。
手織り機で作られた作品です!!
店舗情報
ファーストステップ「たねカフェ」(NPO法人しあわせのたね) 住所 | 八王子市八日町7-18(八王子夢美術館そば) |
TEL | 042-649-7085 |
営業時間 | 11:00~15:00(ランチ11:30~13:30) |
定休日 | 土・日曜、祝日 |
関連リンク | Facebookページ |
私たちが取材させて頂きました!
モアイ
生年月日 1995年10月22日 東京都八王子市出身
八王子で生まれ育ち、八王子にある大学に通う稀な学生。
八王子に愛着が湧いてきた今日この頃です。
「フットワークの軽さ」が自分の持ち味なので思い立ったらすぐ行動。
自分が訪れた場所の魅力を分かりやすく伝えていきたいと思います!!
田中洸太郎
生年月日1996年7月27日 広島県広島市出身
広島出身でたまに広島弁が出ます。
小さい頃から水泳をしていて現在は体育会水泳部に所属しています。
好きなものはラーメン。
新井美佑
生年月日 1997年2月26日 埼玉県深谷市出身
埼玉の公立女子高出身、田舎育ちの芋っこ娘です。
片道2時間半以上かけて通学していた実家暮らしを卒業し、春から一人暮らしを始めました。好きなことは食べることと、映画鑑賞、お笑い番組を見ることです。
たくさん美味しいもの巡りがしたいです!
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幸の木
八王子市明神町2-25-8 1階
[ 酵素玄米カフェ・ベジタリアンカフェ ]
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和菓子 鮎川
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八王子銘菓 もちとし
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[ カフェ・ダイニングバー ]
気軽にグランピング気分を満喫いただけます♪
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古くから八王子に栄えた和菓子の伝統をお楽しみください
そば処 花の実
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一軒家のおいしいお蕎麦屋さん ~そば処 花の実~