東京都八王子市を拠点に農業活動や販売を行い、「地産地消」を通して“農業を通じたまちづくり”をしている株式会社です。
農のある地域「八王子」。身近な地域で育てられた農産物を地域の方々に食べてもらい、 顔の見える関係の中で、コミュニケーションを取りながらまちと畑を互いに行き来し、多くの人たちに「農」にふれてほしい。それは、普段の生活の中に安全で安心な食べ物が当たり前のように身近にあることが大切だから。そして、子どもたちには、食べる喜びと嬉しさを、本物の「農」から知ってほしい。という思いで活動しています。

畑の場所は２つあり、多摩ニュータウン地域に位置しているという距離の近さを活かして、農業体験を実施し、人と農業との接点を作る地域交流の農場として運営している「ユギムラ牧場」と、八王子市小比企町に1haほどの面積があり、FIOの生産拠点農場である「小比企農場」があります。

3人の若者が農業を主体とする株式会社を設立させ、雇用者は３人で、休日などに４人が兼業を行いながら手伝いをしています。７人を中心に活動を行っています。

株式会社のほうが、いろいろな会社やお店に信用をあたえて、信頼してもらい長くお付き合いすることができるからです。

FIOでは、年間で約50品目・約100種類の野菜を生産しています。色物の野菜やサラダに使えるもの、特にルッコラなどの葉物に力を入れているそうです。野菜に傷が付かないように、畑の草をむしったり、虫を殺す作業を欠かさずやっています。雨の日でも作業内容はあまり変わりません。こういった作業を怠らないことで、品質の良い野菜を提供できています。

マルシェやイベントを通してお客さんに野菜を販売することで、お客さんの反応を直接見ることができるので、良い反応があるととても嬉しく、もっと良い商品を提供できるように頑張ろうと思えるそうです。

農業の明るいイメージを与えたい、農をもっとみんなの手元においてほしいという思いで情報発信を行っています。
農産物の生産を行うだけでなく、自ら直売所やマルシェを通して野菜や蜂蜜を販売しています。また、住宅地に近い立地を生かして農に触れるイベントを定期的に開催しており、誰もが気軽に農業に触れられる機会を提供しています。

FIOは多くのレストランと提携していますが、主に相手方から話をもらってからのスタート。変わった野菜をつくっているということもあり、お声がかかることも多いそうです。一件一件とのしっかりとしたお付き合いがあり、今後もさらなる発展を目指して活動しています。

小森奨
私がFIOさんに取材に伺って、農を携わったことのない人へ伝えたいという気持ちが理解できました。ジュークジュークという直売所の名前にもある通り団地の中にある農地であるという点が、風情があってよいと思いました。

知念貴
今回FIOさんに取材や調査をして、私たちが住んでいるこんなにも近くで、農業や活動が行われていると初めて知私たちが気軽に行くレストランなどで使われている野菜もFIOさんの食材を食べていると知り、もっと身近に感じることができました。こうやって、いろんな人たちにも知ってもらえたらいいなと思いました。

須賀千文
人との繋がりをとても大切にしていることがよくわかりました。お客さんのことを第一に考え、新しいことに挑戦していてすごいなと思いました。実際にマルシェやFIOさんの野菜を使ったレストランに行ってみたいと思いました。

山倉茉優
取材を通して、農業の奥深さやそこにかかわる人との繋がりを改めて知ることができました。熱いパワーを感じました！