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よっ!仕事人

アートクレイ株式会社

交流を通して粘土の良さを伝える粘土開発会社

2018/12/04

【まいぷれ×法政大学】コラボ企画
◇◇法政大学多摩キャンパスの学生が、地域で活躍する“仕事人”に突撃インタビュー!◇◇
八王子市千人町にある石粉粘土を専門に製造している粘土製造会社に訪問しました。
今回私たちは、アートクレイ株式会社 代表取締役の桑山秀之さんに取材させていただきました。
この会社の立ち上げの経緯としては、桑山秀之さんの父親が、1977年にアートクレイ株式会社を石粉粘土専門製造会社として設立しました。その頃から、現在の社長である息子の桑山秀之さんも、もの作りに興味があり、仕事を継ごうと思っていたことが現在に至るまでの経緯であるとおっしゃていました。
現在では、石粉粘土の他にも軽量粘土やホイップ粘土、樹脂粘土といった様々な種類の粘土の製造に取り組んでいます。

これまでの苦労と成果

ホイップ粘土は質感、本物のホイップのようでした。
ホイップ粘土は質感、本物のホイップのようでした。
父親の代では石粉粘土のみを製作していたが、桑山さんに代が移ってから、ホイップ粘土や軽量粘土の開発・製作を始めたとおっしゃていました。

今までは食用色素粘土は食用色素が手についてしまい、商品化できなかったが、アートクレイ株式会社では手につかない食用色素粘土を初めて開発出来るようになりました。

他にもいろんな粘土を製作していて、茨城県桜川市真壁の御影石の加工会社から出る石粉を使って、石粉粘土を開発したこともありました。

ある時は、アートクレイの軽量粘土を見た食品会社から、「ケーキの見本を作りたいのでホイップ粘土は作れないか」と依頼を受け、2年かけてホイップ粘土を開発したそうです。ビッグサイトでのイベントでは、ホイップ粘土の体験が大きな反響を呼んだそうです。

粘土づくりの魅力

油粘土などと異なり、超軽量手相粘土は時間経過により固まるので、思い出や成長の記録にも最適で、「有名人の手相」のように粘土を通して様々な人と交流できるという魅力があります。更に、大勢を対象としたイベントでは、そこで出合った人どうしで交流できるといった面もあるそうです。

超軽量粘土や食用色素粘土など新たな粘土に触れてもらうことで、粘土を楽しんでもらうとともに評価してもらえると桑山さんは言います。

一方で、「手につかない」・「安全」などを前提とした粘土づくりを心掛けているので、課題も多く、良いものがなかなかできない時は立ち悩むこともあるとおっしゃっていました。

粘土体験にチャレンジ

とても分かりやすく説明していただきました。
とても分かりやすく説明していただきました。
今回私たちは、粘土を使ったカップケーキ作りと、手相づくりを体験させていただきました。

カップケーキ作り

カップケーキ作りは、カップの8割ほどまで粘土を押し込み、その後、その上にホイップ粘土や超軽量粘土で作った小物を飾り付ける体験でした。ビーズ以外のお菓子や小物もすべて粘土で作られていました。簡単に作れる一方、作る人によってそれぞれ作品に個性が出るので面白いです。

手形づくり

手形体験では、手形粘土という「超軽量粘土」をよく練った後に、平たく伸ばし、そこに手を押し込んで手形を作りました。

今回、手形を作るために3袋の手形粘土を使用しましたが、持っているかわからないほどの軽さでした。完成したものは手のひらの凹凸やシワまで忠実にかたどることができました。

これからの展望

「粘土」というと、造形という分野でしか取り扱われないイメージがあり、「手についた」「臭い」などというマイナスのイメージが多かった。しかし、弊社の石粉粘土や超軽量粘土、ホイップ粘土を使ってみて楽しいイメージに出来たら良いと桑山さんは言います。
更に、油粘土のように作り直しができるものではなく、固形化して形として残る石粉粘土や軽量粘土の良さをワークショップやイベントなど様々な交流を通して伝えていけたら幸いです、とおっしゃっていました。

会社情報

名称 アートクレイ株式会社
住所 東京都八王子市千人町4-3-16
TEL 042-668-2085

感想

原 としき

今回、アートクレイ様に取材に伺い、粘土に対するイメージが変わりました。今までは粘土は、油粘土のように作っては崩してのサイクル的なものであり、その場で形になっていればよいという考えであったが、今回、取材の他に様々な体験をさせていただいて、手形粘土や軽量粘土等のように結果として半永久的に形に残るものもいいと感じました。このように粘土の特徴に合わせて使い分けることが粘土を楽しむ際において重要であると思いました。

更に、作業や作業場について話していただきましたが、練る時間や素材の分量が少し違うだけでも質感や重さなどが異なる粘土が出来上がると知り、すごい繊細な仕事であると感じました。アートクレイ様、今回は取材を受けていただきありがとうございました。

ばやし

自分たちに馴染みのない粘土の会社ということで新鮮な気持ちで取材することができました。終始穏やかな雰囲気の中、粘土の種類から製造など、様々な話ができました。粘土で作品も作らせていただき、まるで子供の頃に戻ったような楽しい体験もできました。アートクレイ様、お忙しい中、取材を受けてくださりありがとうございました。

アキ

今回アートクレイさんに取材させていただいて、思ったことはまず、「粘土の可能性ってすごい!!」ということです。たくさんの粘土の種類を見せてもらうたびに、私が今まで知っていた粘土とは全く違く、驚きの連続でした。桑山さんは今までに数千回も粘土を試行錯誤しながら作っていて、『好きで趣味のようにやっているし他の人にはやらせたくない』、と言っていたところがとても印象的で、桑山さんの仕事や粘土に対する熱い思いというものを、感じることができました。粘土はここまで進化したんだ、ということをこの記事を通して伝えたいと強く思いました。
今回は取材させていただきありがとうございました!

私たちが取材させて頂きました!

原 としき
生年月日 1998年8月24日 長野県出身

都会に出てエンジョイしようと思い上京。多摩には田舎らしい一面もあるため、田舎育ちの私が都会に慣れるのに最適な場所だと思いました。好きなことは、子どもや高齢者と触れ合うことと、創作料理。レシピも見ずにオリジナルの美味しいものを作れた時の余韻に浸ることが好きです。
ばやし
生年月日 1998年9月13日 静岡県出身

生まれ育った地元を離れ、東京(?)の大学で勉強中。大学から始めたギターが趣味で人並みに弾けるよう日々奮闘している。みかんが大好きで冬になると祖母に大量に送ってもらっている。
アキ
生年月日 10月2日 東京都出身

東京のなかの田舎で育ちました。電車と鹿が衝突したり、倒木が原因で遅延してしまうようなこともあります。ゲームやマンガ・映画などが全くわからず「普段何してるの!?」とよく言われますが、かろうじての趣味は野球観戦です。ピアスを開けてからはピアスを集めることにもハマり、しまう場所がなく困っているのが悩みです。大学在学中にたくさんの地域に旅行へ行きたいです!(国内)

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