子どもと家族と私とわたし
~対話の力を育む家族時間~
皆さん、こんにちは。
家族のしあわせを対話で作る、ふぁみりあすのあゆみんです。
八王子まつり、すごい盛り上がりでしたね。
なんだかんだと土・日2日間足を運んでしまいました。すれ違う人たちから聞こえる会話からずいぶん遠くからも見に来ている人がたくさんいるんだなぁとビックリ。先週は、相模湖の花火大会にも足を伸ばして、夜空に次々と打ち上げられる花火に歓声を上げました。
いつもの夏が戻ってきましたね。夏はやっぱりこうでなくっちゃ!と思う一方で、先週のコラムを棚に上げて生活リズムが乱れまくりのわが家を反省しているところです(笑)。
さて、普段とはちがう体験をたくさんできる夏は、家庭での対話のチャンス! 同じ体験をしていても、どう感じたか、何に心が動いたかは人によってぜんぜん違うもの。だからこそ、お互いが感じたことをだしあって、「そんなところに感動したんだ」とか「それは気がつかなかった」なんていう対話をするチャンスでもあるんですよ。
今日は、幼児期に家庭で対話時間を作ることの大切さについてお届けしますね。
1. 対話を増やす簡単ポイント
2. 対話時間の作り方
3. 幼児期の対話時間がとっても大切
「対話」って耳にする機会は増えたけど、実際どんなことを子どもと話したらいいの? っていう疑問、ありますよね。最近では小学校の授業でも対話を取り入れられるようになってきたけど、私たち親世代にはなじみのないアプローチ。
でも、実際には日常のやり取りに簡単に取り入れられるので、あまり身構えずにトライしてみてくださいね。
「今日は何が一番楽しかった?」
「それはどうして?」
「ママもおんなじことが楽しいって思ったよ。それはね~~~」
こんなふうに、親が子どもの話に興味を持って質問したり、応答したりすることで、子どもは自分の経験や感想を言葉で表現する練習になります。また、自分の話を聞いてもらうことで、子どもは自分の話が大切にされていると感じます。
体験したことと同じようなテーマの絵本などを通して対話をすることで、自分の体験を客観視することができます。「お祭りの時にみたおじさんは、おみこしが進みやすくしていたんだな」なんていうように、自分の中にあった疑問を解消するきっかけが見つかることも多いものです。
また、同じような出来事でもいろいろな感じ方があることを絵本を通して知ることもできますね。
滞在先に絵本を持っていくと、ホットな状態でストーリーに入れますね。
でも、あんまり根掘り葉掘り尋ねてしまうと記憶が混乱してしまうので、子どもから出てくる言葉を待ってあげましょう。
お出かけ先で見たものを一緒に作ってみると、着目点の違いに気づくことができて親も楽しめますよ。
そして、共同作業を通して、どんなところがステキだと思ったのか、それをどう形にしたら良いかなど、子どもの中にある気持ちを言語化し、創作を通して目に見える形にすることで、言葉も定着しやすくなります。
改めて見てみると、日ごろお子さんと一緒にやっていることが対話の入口になっていることに気づきませんか? 小さな工夫で、子どもの対話力をアップすることができるんですよ。
1.でみたように、子どもとの対話は、子どもの言語能力や思考力、感情などに大きな影響を与えます。そうはいっても仕事や家事などで忙しい保護者の方は、子どもとの対話時間を作るのが難しいかもしれません。家庭内で子どもとの対話時間を作るための工夫もいくつかご紹介しますね。
子どもとの対話時間を作るには、対話の量だけでなく、質も重要です。
「興味を示す」
「共感する」
「反応する」
この3つを意識するだけで、対話の質はぐんと上がります。
「へぇーそうなんだ」ではなく、「うんうん、そうなんだね」と子どもに寄り添って、1.に上げたような質問につなげてみましょう。
子どもがもっと話したくなる相づちワードをしてみましょう。
ご飯やお風呂の時間はゆっくり話ができる時間です。リラックスした気持ちでお子さんと感想をシェアし合うのはいかがですか?
旅行や帰省では移動時間を持て余すこともありますよね。せっかく家族がそろっているから、滞在先で楽しみにしていることをお互いに話してみるのもいいですね。帰り道であれば、感想を言い合うこともできますね。
旅先の美味しいものを頬張りながらの振り返りトークは、味覚と嗅覚でも記憶するからお勧めですよ。
AIが発達する現代社会において、言葉の力はますます大切になってきます。というのも、人とのコミュニケーションだけでなくAIへの指示を出すためにも言葉が必要不可欠だから。質問力、そして対話力がなければ仕事ができない時代になってきています。
こうした力は一朝一夕に習得できるわけではありません。幼少期からどれだけ対話経験を重ねてきたかが大きいんですね。だから、どのように日常生活の中で子どもとの対話時間を増やしていくかが子育てにおいては重要になってきます。特に3歳前後の子どもにとっては、一番身近な家族が使う言葉や言葉のやり取りが、言語形成のベースとなってきます。
いろいろな工夫をして、家族の対話時間を増やしてみてくださいね。
生田あゆみ
元私立高校教員
教育コーディネイター
子育てファミリーサポーター
ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。
そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?
おかしいな、なんでうまくいかないのかな?
そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。
現在は、「わたし」を軸にした子育てマインドの育み方をお伝えするファミリアスと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。
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