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子どもと家族と私とわたし

Vol.66_<特別コラム>変わる社会、変わる教育の中の子育て

~ 大切にすること、変えていくこと ~

皆さん、こんにちは。21世紀型子育てProject主宰、ふぁみりあすのあゆみんです。

今日は都内私立中の入試解禁日。朝、緊張した顔をした親子の姿を見かけた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

 

今、教育は大きな転換期に入ってきて、入試や授業もかつての様子とはずいぶん変わってきました(まだまだ学校によって差は大きいですが)。

なぜ、このような変化が起こっているのか。子育てはどうしたらいいのか。

 

今日は、いつもとはちょっと視点を変えてお届けしますね。

 

 

★ 本日のポイント ★

 

1.教育の話をするのはなんで?

 

2.「生きる力」って何?

 

3.子育てでは何を大事にしたらいいの?

 

 

1.教育の話をするのはなんで?

 

「このコラムって小さな子のいる家庭向けなのに、どうして教育の話をするの?」

 

そんな風に思われたかもしれません。

今、学校は大きく変わってきているんです。その変化は、子育てにも密接に関係している。

でも、何がどう変わっているのか、なぜ変わっているのかを、小さなお子さんがいるご家庭で知る機会ってほとんどないんですよね。

 

教育界で起こっている変化を知ることで、ご自身の子育てで何を大切にするかを考えるきっかけにしてほしい。そんな思いがあって、「まだちょっと先」の教育のお話を届けたいと思っています。

これも授業中の風景だなんて、信じられますか?!

目の前の子育てを未来につなげる子育てに変えることで、お子さんの生きる力の土台をつくっていきましょう。

 

2.「生きる力」って何?

 

2020年度から4年がかりで、明治以来ともいわれる大がかりな教育改革が進められています。

この改革は、予測不可能な時代を生きる力を育てるために、従来の知識を中心とした学力から、思考力、判断力、表現力を重視した教育への転換を目的に行なわれています。

 

センター試験から変わった共通テストでは、全科目にわたって思考力を問う問題が増えました。

今年の英語の読解問題が長文過ぎて受験生泣かせだったとニュースにもなっていましたね。

これも教育改革の流れを受けた、入試改革の余波なんです。

 

また、今の小学校ではグループ学習の時間が増えて、自分たちで調べた内容を発表するスタイルの授業を行なうところがずいぶん増えました。

 

私たちが子どものころは、授業中にしゃべったり立ち歩いたりするなんて論外でしたから、学校公開などでにぎやかな授業を見ると違和感があるかもしれません。

 

最近では、プロジェクト型なんて呼ばれるような体験ベースの授業をする学校のドキュメンタリー映画が全国各地で上映されて、こんな勉強の仕方があるんだって話題になりましたね。

海外の学校のようですが、

これも日本の中学校の授業なんですよ。

「主体的、対話的で深い学び」を通して「生きる力」を育むための授業が、小学校から高校まで着実に広がっています。

 

この「生きる力」は、単なる学力や知識だけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力、そして自己肯定感や粘り強さなど、現代社会で必要とされる幅広いスキルや資質のこと。

 

今までの学校教育が知識の習得に重点を置いていたのに対し、新しい教育は生徒たちが現実の課題に立ち向かい、自ら考えて解決策を見つける力を育てることを目指しているんですね。

 

3.子育てでは何を大事にしたらいいの?

 

ここまで読んでくると、そんな力が一朝一夕に身に着くのだろうかって思いませんか?

 

そうなんです。生きる力って、生涯を通して育んでいく力

小学校に入ったら自動的に身についていくわけではなく、それまでの土台作りがとっても大事。そして、社会に出てからも自分で学び続けていける探究心を持っていることがとても大事なんです。

 

だから、親は、みんなと同じようにできることを求めるのではなくて、どの子も自分らしく生きられるように支えることが大事なんです。

自分らしくいられる安心感、自己肯定感が生きる力の土台になります。

同時に、親がこれまでの学力ベースの価値観から、子どもの興味や関心に寄りそい、探究心を育む教育観にマインドチェンジすることも必要です。

 

こうした土台作りに欠かせないのが「対話」。

家族の中で、5W1Hを活用した問いによって、お互いをより深く知り、前向きな意見の交換を行なうことで、子どもだけなく親も一緒に生きる力を伸ばすことができます。

「どうやったらいいかな?」

「何を使ってみようか?」

「どこを叩いてみる?」

 

答えではなく、問いを子どもに届けよう。

問う ⇒ 考える ⇒ 意見を交わす ⇒ 共感する ⇒ 行動する

 

このサイクルは、家族みんなで一つの課題について考え、異なる意見をまとめて結論を導き出し、行動につなげていくことができます。

 

一番小さな社会である家庭の中で、対話を通して生きる力を育てていくことができると、子どもはどこでも、誰とでも対話を楽しむことができるようになります。それが自己肯定感をさらに高め、社会に出ても主体的に生きていくことができるんですね。

 

 

 

教育改革はまだ始まったばかりで、どの学校でも同じように主体的に学ぶ授業が展開されているとは言えない状況があります。でも、生きる力を伸ばす子育ては今すぐ始められますね。

まずは、小さな対話から始めてみてはいかがでしょうか。

教育がどんなふうに変わったのか、比べてみると分かりやすいですね。

◆この記事を書いたひと


生田あゆみ

元私立高校教員

教育コーディネ-ター

21世紀型子育てプロポーザー



ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。

そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?

おかしいな、なんでうまくいかないのかな?

そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。

現在は、「わたし」を軸にした21世紀型子育てマインドの育み方をお伝えするふぁみりあすと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。


【関連リンク】

ふぁみりあす

教育移住.com

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