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八王子ランチ

大人の隠れ家的レストランでご褒美ランチ♪旬のお野菜と美味しいワインのお店grege

若きソムリエのオーナーと凄腕シェフがタッグを組んだ実力派レストランで、春のお野菜をたっぷり使ったランチコースをいただきました♪

JR八王子駅北口より徒歩5分。

大通りを一本入った路地に、ひっそりとたたずむ大人の隠れ家的レストランがあるのをご存知でしょうか。



野菜が主役の絶品料理とおいしいナチュラルワインで贅沢な一時を過ごす

 


こだわりの農家さんから仕入れた、旬の新鮮なお野菜をふんだんに使ったお料理と、料理にぴったりよく合うワインが楽しめる、フレンチベースのレストラン、grege(グレージュ)さん。

 

本日は平日のランチ、野菜のコースを予約。

自分のご機嫌は自分でとる♪がモットーのワタクシ、いつも頑張っている自分へのご褒美も兼ねて、今日は贅沢ランチを楽しんじゃいます(^^)

 

まずは、前菜。

春キャベツの温サラダ、トンナートソースにわさび菜のピューレを添えて。

 

トンナートソースとは、ツナとケーパーベースのイタリアのソース。

サラダのてっぺんには満開に咲いた菜の花。そのかわいらしさに、アラフィフ女子のテンションも上がります!

春キャベツ、大根、菜花、蕎麦の実。
大根の歯応えのある食感、お野菜の甘み、菜花のほろ苦さ、蕎麦の実の香ばしさが口の中で混じり合い、うーん、もう絶妙♡
一品目にしてこのクオリティ、この後への期待感が否が応でも高まります!

 

そして、ソムリエでもある、このお店の若きオーナーが選んでくれたワインがこちら。

 

 

宮城県にあるワイナリーFattoria AL FIOREさんのワイン、「hana」ちゃん。

かわいい猫のボトルが、猫好きにはたまりません♡

 

ついつい名前に「ちゃん」をつけたくなるのは、こちらのワイナリーで作られる7種類のワインには、ワイナリーで飼っている猫ちゃんたちの名前がついている、と知ったからかもしれません。

hanaちゃんは、ワイン用のブドウとしてのポテンシャルの高い「スチューベン」という品種100%で作られた、フルーティーでちょっと甘酸っぱいワイン。

 

「フレッシュな要素が春キャベツの温サラダにあうんです」と、小髙さん。

 

gregeでは、ブドウ本来の美味しさを出すことを大切にする手法で作られた「ナチュラルワイン」を中心に、料理を引き立てる美味しいワインが揃っています。

 

そして2品目のひよこ豆のフムスの上に、新にんじん、焦がしレモン、芹の菜花をあしらえたこちらの料理との相性も抜群(⸝⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝)♡

炭火で焼いたにんじんは、フォークでホロリと崩れるやわらかさ。

レモンを焦がすことで酸味をまろやかにし、野菜との一体感を際立たせるシェフのこだわりがつまっています。

添えられたライ麦パンを、フムスにつけて、あますところなくいただきました♪

そして、お待ちかねのメインディッシュは・・・

春を彩る緑のベールを纏った、鶏胸肉のロースト。
ケールのソース、そら豆、ほうれん草、アスパラ、そしてオーナーが最近ハマっているという「小松菜の菜花」のソテーを特別に入れてくれた、スペシャルなメインディッシュ。

ケールの濃厚なソースが、hanaちゃんワインとまたよく合うのです(*^o^*)

スチューペンを醸した際のタンニン(渋み成分)が、濃厚なソースを調和してくれます。

 

何より驚いたのは、「どうしちゃった?なぜこんなに柔らかくなっちゃった!?」というくらい、ジューシーでやわらか~い鶏胸肉のローストはもちろんなのこと、そこに添えられた、お肉に負けないお野菜たちの存在感と凝縮されたうまみ!

もう、どちらが主役なのか、ワカリマセン。

 

そしてみなさん、お気づきでしょうか?

 

なんか根っこが飛び出ているんですけど・・・!?

 

そうなんです、コレ、ほうれん草の根。

 

「ほうれん草の根って食べられるんですか!?」

 

と思わず聞いたところ、やはり特別な農家さんから仕入れたものであることが判明。

 

これがまた!

 

ちょっとはしっこが焦げていて、パリッとしていて香ばしくて、美味しいの。

お野菜って、本当にあますところなく、隅から隅までおいしくいただけるのですね・・・。

 

さてさて、コースの最後を飾るのは、にんじんのレアチーズケーキ。きんかんのピクルスをのせて。

ふわっとしたレアチーズの食感、にんじんのピューレの優しい甘さ、甘すぎず、絶妙なバランス。

 

アレ、ここはデザート専門店でしたっけ?と思ってしまうくらいのクオリティのしめくくり。

やっぱりデザートにはコーヒー。ということで、コーヒーも追加注文♪

 

お料理もさることながら、gregeさんで使われる食器の一つ一つが、オーナーがこだわり抜いて選んだ作家さんの作品。

それぞれシンプルでありながら個性的で、料理を引き立ててくれる、重要な役割を果たしています。


さてさて、インタビュアでもあるまいぷれライター、ふおくみ。

こんな素敵なお料理をつくってくれるシェフ、そしてこのお店をプロデュースしているオーナーはどんな方なのか、気になって仕方がありません!

 

ということで、今回もシェフの虎太郎(こたろう)さん、そしてこのお店のソムリエであり、オーナーの小髙直斗(こだかなおと)さんのお二人に、お話を聞いちゃいました♪

 

「八王子にワイナリーを開きたい」若きオーナーと凄腕シェフ、2人の若者の絶妙コンビが織りなすgregeのハーモニー

オーナーであり、ソムリエもである小髙直斗さん(左)と、シェフの虎太郎さん(右)。26歳と25歳の前途有望な2人の青年がタッグを組む

オーナーの小髙さんは、このお店に携わる前は、有名ブランド・シャネルが経営するミシュラン二つ星のフランス料理店「BEIGE Alain Ducasse Tokyo(ベージュ・アランデュカス東京)」で2年間、ソムリエとして働いていました。

 

彼の経歴も実に興味深い!

高校を卒業し、タリーズコーヒーでアルバイトをしながら、舞浜にある某テーマパークでカストーディアルキャスト(園内をお掃除しながらいろいろなパフォーマンスを楽しませてくれるキャスト)として働いた後、吉祥にあるイタリア料理店で働き始めます。

そしてVilla Magnolia(ヴィッラ マニョーリア)で出会った、あるソムリエの存在に心を動かされ、ソムリエの道を目指すことに。

しかし、ソムリエとしての専門的知識も経験もない自分の立ち位置に気づき、ここから小髙さんの猛勉強の日々が始まるのです。

 

学ぶなら一流の場所で、という思いから、リッツカールトンのブライダル部へ就職。

そこで働いていた際に知り合った方とのご縁から、前職のベージュ・アランデュカス東京でソムリエとして働き始めたのが21歳の時。

そしてこの新しい修行の場で、彼が思い知らされたことがありました。

 

「今まで自分がやってきたことは何にもならなかった・・・」

 

そのくらい、ベージュ・アランデュカスの舞台は別格だった、と話してくれた小髙さん。

自分より年齢も上、経歴も豊富な周りのソムリエ、スタッフに負けないように、土日も夏休みも返上で学び続けました。

そして、一人前のソムリエとして認められ、いよいよ本場フランスに行ける!となったその時、コロナが襲来。

フランス行きの話はなくなり、悶々としていたところで、ワインを監修していた八王子のお店がクローズすることになり、その店舗を買い取って、自分のお店を始めることを決意し、gregeが誕生したのです。

 

そもそも、若かりし頃の夢は「テーマパークを経営すること」だったという小髙さん。

当時、思い描いていたのは、ジェットコースターやメリーゴーラウンドがある、いわゆる「遊園地」でしたが、今、小髙さんが思い描くのは「大人のテーマパーク」。

 

八王子の地に、自分が一から育てるぶどうを使ってワインを作る、ワイナリーを開きたい。

同じ敷地内には、オーべルージュ(料理が楽しめる宿)やビールのブルワリー(醸造所)をつくる。

その場所で、幸せの種をたくさんまいて、みんなに笑顔の花を咲かせたい。

たくさんの人たちに幸せを届ける、種の一つになりたい。

 

そんな熱い想いを秘める26歳の若きソムリエと共に働くのが、25歳のシェフ、虎太郎さんです。

 

お寿司屋さんになりたい、という夢を抱き、調理師の専門学校を卒業。

その後、一旦は服飾の仕事につくも、手に職をつけたいと飲食の仕事へ転職します。

そして、料理人として、人間として尊敬する師との出会い。

彼の元で学んだ1年間が、虎太郎さんの料理人としての基盤を作ってくれました。

 

gregeで出されるメニューは、虎太郎さんと小髙さんの2人で創ります。

まずは、こだわりの農家さんから仕入れた新鮮な野菜をじっくりと吟味。

 

素材は八王子産のものにこだわりつつも、生産者のこだわりやルーツを重視して選びます。

新しい食材が手に入れば、虎太郎さんがそれを元に料理を試作し、小髙さんにフィードバックをもらいながらワインとどう合わせていくか、ワインを軸とした料理となるように、工夫を加えていくのです。

 

虎太郎さんにとって料理とは「学歴や肩書きなどのアドバンテージを取り払ってくれる存在」だと話してくれました。

お店にいらしたお客さまが経営者であっても、有名人であっても、対等な立場で向き合える。

そもそも、コミュニケーションを積極的にとるほうではなかった、という虎太郎さんですが、お店で働くようになってから、普段はなかなか会えないような方々と話をする機会が増え、人間的に成長できる場所であるとも感じている、と笑顔で語ってくれました。そんな彼の夢は、心を通わせる生産者さんの近くで、自分のお店を開くこと。

 

八王子の隠れ家的なお店、ワインと野菜のレストラン、grege。

食材やワインに情熱と愛情を持つ、2人の若き青年がタッグを組むこのお店を基軸に、これから先、どんな夢が広がっていくのか、楽しみです(^^)

 

旬の新鮮で美味しい野菜たちからエネルギーをたっぷりもらい、チャージ完了!

これからの季節、ジビエ料理も楽しめる、とのことなので、インスタグラムも要チェックです♪

 

◆本日いただいたメニュー

 

・野菜のコース:3,300円(平日のみ、要予約 ※2名より予約可能)

前菜2種、メイン、デザート

 

・飲み物

Fattoria AL FIORE「hana」グラスワイン 1,210円

コーヒー 660円

 

店名grege(グレージュ)
住所八王子市東町1-11久保田ビル101
電話080-9675-3702
営業時間

コースランチ:平日のみ。要予約

通常ランチ:土・日・祝日


※営業時間、定休日共に不定休です。
インスタグラムでご確認ください。

駐車場なし

この記事を書いた人

パーソナルライターのおくやま・ふみ、こと、おくふみです。
サラリーマンを卒業した後、2021年より、フリーランスのライターとして活動を開始し、早3年。

いつもはインタビューライターとして、自分の夢を追いかける人たちを応援する「未来インタビュー」の企画を実施したり、自伝作成のお手伝いをしています。モットーは、お客様、お一人お一人のために、心をこめて文章を作成すること。
将来、自分のカフェを持つのが夢でもあり、八王子の美味しいカフェやランチの情報を求めて、フラフラ彷徨っています♪

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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