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子どもと家族と私とわたし

Vol.74_<子どもと家族>習い事、学習塾、何を選べばいいですか?

~ 正解のない選択は勇気がいります ~

こんにちは!

幸せ家族を対話でつくる、ふぁみりあすのあゆみんです。

 

この前、本屋さんに行ったら……って書き出そうして、出だしのパターンがすっかり定番化しているなぁと、ふと手を止めました(笑)。1年以上書かせていただいていると、無意識にパターン化してしまうものですね。

 

習慣化にはまず3週間、次に3ヶ月、無意識にできるようになるには半年かかると言わるのも納得です。

 

そう、本屋さんに行ったら、もう4月からの新しい「基礎英語」のテキストが置かれていて(結局このパターンに落ち着いてますね)、習い事選びの時期でもあるなぁって思いました。

 

皆さんも、お子さんの習い事探しされていますか?

 

私の元には、「何をさせたらいいですか?」というご相談が増えています。この質問が増えてくると、春だなぁって思うのは職業病ですね。

 

さてさて、習い事っていったい何をさせたらいいんでしょう?

今日は春から始める習い事のお話です。

 

 

★今日のポイント★

 

1) 世界一寝ていない日本の子どもたち

2) 子ども自身の時間を作る

3)21世紀に求められる力は幼少期に育つ

 

 

1) 世界一寝ていない日本の子どもたち

 

2021年に株式会社ブレインスリープが行った調査結果によると、子どもの年齢別に推奨される睡眠時間と実際の睡眠時間が最大で2時間近く短く、日本の子どもの睡眠時間はすべての年齢で推奨される睡眠時間に足りていない、ということがわかりました。

(株式会社ブレインスリープ「睡眠偏差値kids」2021年)

厚労省によれば、年代別の推奨睡眠時間は、3~5歳児:10~13時間、小学生:9~12時間、 中学・高校生でさえ8~12時間とされています。

 

お子さん、どれくらい寝ていますか?

 

睡眠は健康や発達のためにも大切ですが、それだけでなく集中力や好奇心、感情面にも大きな影響を与えています。

 

習い事の話じゃないの? と思われたかもしれませんね。

 

でも、まず目を向けてほしいのは子どもたちの生活リズムが整えられているかどうかなんです。

子どものために良かれと思って始めた習い事が、結果としてマイナスに働いてしまったらもったいないですよね。

 

睡眠時間だけじゃないんです。日本の子どもたちの日々の生活の忙しさは、国連から子どもらしい生活を奪っていると何度も勧告を受けているんです。

 

日本の子どもたちって、かなり過酷な環境の中で生きているんですよ。

だから、習い事を始める前に、子どもにとって本当に必要なのかどうかを、今一度立ち止まって考えてもらいたいなと思っています。

2. 子ども自身の時間を作る

 

ちょっぴり耳の痛い話だったかもしれません。

でも、それを踏まえて習い事や遊びについてお伝えします。

 

ひと口に習い事といってもたくさんの種類があります。

お教室に通うものもあれば最近ではオンラインのものも増えましたね。

ぜひ先生があまりしゃべらない習い事を選んでください。

 

 

というのは、子ども達って園や学校でずっと指示をされて日中過ごしています。

 

「あれをしてください」「これはしないでください」

「これを作ってください」「こんな風に作ってください」

 

昼間の生活は指示だらけ。

これじゃ、子どもが自分で考えることなんてできませんよね。

 

最近は少しずつ子どもに考えさせる保育や教育が増えてきています。それでも、まだまだ指示が中心なことが多いのが現実。

 

それに加えて、放課後まで指示がいっぱいの習い事に通うようになったら、子どもが自分で考えたり自分のやりたいことをやってみたりする時間が全くなくなってしまいます

 

見学に行ったら、先生がしゃべる時間と子どもがしゃべったり考えたり自ら動いたりする時間、どちらの方が多いかチェックしてみてください。

見学に行ってみて、子どもの時間が少ないと感じたら習い事や塾に通うのは先延ばししてもいいと思います。

 

だって思いっきり遊べる時期って小学生3年生ぐらいまでじゃないですか。

 

その時間をどれだけ充実したものにできるかって、とても重要です。

習い事に通うのが当たり前の今の時代に、それは勇気のいる選択。でも、正解のない時代だからこそ迷いながらでも、子どもが子どもらしく生きる選択をしてみてはいかがでしょう。

3. 21世紀に求められる力は幼少期に育つ

 

子ども時代の遊びは、21世紀に求められる力を育んでいます。

 

外遊びで言えば、鬼ごっこや秘密基地づくり。室内遊びだったら折り紙やあやとり、ごっこ遊び。

 

こうした昔ながらの遊びの中に、想像力や創造性、コミュニケーション力、さらには課題発見力、課題解決能力といったものを育てる要素がつまっているんです。

 

先生に言われたとおりに動く習い事では、そうした力が育つ余地はあまりありません。「正解」にいかに近づけるか、お手本と同じようにできることが「良いこと」。そうした評価軸は、20世紀のもの。

もちろん、最近の習い事には創造性やコミュニケーション力、対話力と言ったものを意識したものも増えてきています。ただ、あくまで決まったプログラムの中で子どもが動いているというところはあまり違いがないというのが、いくつも見学に行った正直な感想。

レゴ×プログラミングの教室に通っていたことがあったけど、

これも「枠」のある中での創作活動で、しばらくしたら子どもの方から「やめる」って言われちゃいました。

それよりも友だちとの遊びをとおして新たなルールを作り出したり、意見の違いをすり合わせることの方が、よっぽどその子自身の力になっていると感じています。

 

そうした遊びを通して培われる力こそが、これからの社会で必要な力の土台となっていくのです。

(日本経済団体連合会「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」 2022年)

たくさんの習い事があるからこそ、本当にお子さんにとって大切なことは何かを立ち止まって考えてみてくださいね。

◆この記事を書いたひと


生田あゆみ

元私立高校教員

教育コーディネ-ター

21世紀型子育てプロポーザー



ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。

そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?

おかしいな、なんでうまくいかないのかな?

そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。

現在は、「わたし」を軸にした21世紀型子育てマインドの育み方をお伝えするふぁみりあすと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。


【関連リンク】

ふぁみりあす

教育移住.com

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