PICK UP インタビュー
MY LIFE motto INTERVIEW-010
2021/02/05
お店を開け続けることで、少しずつ恩返しができたら。
2021年1月13日、大横町バス停目の前にオープンしたMee mee Cafe。もとは、キャリーケースにコーヒー器具を詰め「キャリーひとつで どこでもカフェ」をキャッチコピーにコワーキングスペース等でコーヒー教室や販売を行っていた園山さん(通称ミーさん)。
そんなミーさんがコーヒーを通じて人と人が繋がる場所を作りたいという思いからできたこのお店。オープンに至ってはクラウドファンディングで支援を募ったりもした。1杯のコーヒーから伝えたいストーリー、お店への想い、これからの事など色々お話を伺いました。
ミーミーカフェの名前の由来は?
これは私の長年の相棒、心のパートナーである猫のぬいぐるみのミーちゃんから名付けました。よくお客様から「猫カフェですか?」と言われるのですが、違います(笑)メニューはオリジナルミーミーブレンドはじめ、3種類のブレンドコーヒー、今月のコーヒー、カフェインレスコーヒーをお飲みいただけます。
コーヒー以外もメロンクリームソーダやココアもあります。デザートや軽食は去年、横山町にオープンした「森のこびと」さん自家製のベーグルを使ったサンドも用意しています。
お店にはどんな特徴がありますか?
店内は、そこにいくとホッとする第2のおうち感。心安らげるぬくもりのある空間になるよう設計しました。「MeemeeCafe」に行けば誰かがいる。新たな繋がりが生まれる。そして、常連さんだけではない新たな出会いを私は楽しみにしています。誰もいなくても私は絶対いますのでいつでもお話し相手になりますよ(笑)お店の作り上、縦長になっているので半分はイベントスペースとして貸し切って、もう半分は通常営業みたいな感じもできます。
― 私が惚れ込んだお師匠さんオリジナルブレンド。 ―
今までコーヒーチェーンやコーヒー豆小売店で働いてきました。それがきっかけでもっとコーヒーを深めたいと感じ、コーヒーインストラクターの講習会に行きました。その時の講師だったのが江戸川区にある「たぐち珈琲豆店」さんの田口真太郎さんでした。この出会いが始まりで現在は、イベント事業部として住宅展示場などのイベントや、江戸川区にて開催されたマルシェへの出店のお手伝いをしています。私はお師匠さんと呼んでいるのですが、そのお師匠さんと一緒にミーミーカフェ用にブレンドを作りました。ブレンドそれぞれにテーマがあるので是非飲み比べてほしいです。このお店でお客さんと触れ合って、さらに経験を積んで、次は店舗のイメージに合った新たなオリジナルブレンド作りにも挑戦してみたいです。
コーヒーへのこだわりを教えてください。
最近はでコンビニでも淹れたてのコーヒーが買えるようになり、コーヒーを飲む人が増えたと思います。ですが、同じコーヒー豆でも淹れる抽出器具、水、温度、挽き具合、保存方法によって味が変わることなど、こだわって飲んでいる人はまだ少ないと感じています。さらに言うと、加工技術、乾燥方法、出荷、焙煎に至るまでのプロセスによって味が変わってきます。何もそこまで皆さんにこだわって欲しいというのではなく、「コーヒーは知れば知るほどとても興味深く、楽しく味わえる飲み物なんだよ」ということが少しでも伝わったらお店をオープンした意味がありますね。
コーヒーは注文が入ってから豆を挽き、ハンドドリップで淹れていますが、お客様の好みがある人にはちゃんと調整して提供します。かっこよく言えば「コーヒーのコンシェルジュ」ですね。
コーヒーワークショップについて。
キャリーケースで回っていた頃は、東京を中心にコーヒープチ教室を開催していました。その時は自宅でも簡単にコーヒーを淹れられるコツをお伝えしたり、抽出器具ごとに全く違うコーヒーの味わい、同じコーヒー豆でも焙煎レベルによって変わる味わいを感じてもらうなど、コーヒーの奥深さを感じてもらっていました。店舗になってもお伝えすることは今まで通りですが、教わった技術をすぐにご自宅でもできるように豆や器具なども一式販売もしています。また、今後は器具の使い方や淹れ方の動画配信も考えています。
クラウドファンディングで開店資金を?
オープンに当たり、初めてのクラウドファンディングに挑戦しました。星の数ほどある企画の中で、こんなにちっぽけな存在の自分に一体誰が支援してくれるのか…。共感してくれるのか…。と不安でいっぱいでした。ですが始めて2週間で50人以上の支援がありトータル84人の方に支援いただきました。
北は北海道から南は沖縄の方まで、想像もしてなかった多数の皆様に支援をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。改めてこの場を借りてお礼を申し上げます。今できることを自分のペースで行い、今は大変な状況ですが、お店を開け続けることで少しずつ恩返しができたらと思っています。
今後やっていきたいことはなんですか?
八王子を中心にコーヒー文化をより根付かせることはもちろん、定期的なイベント開催で、地域の中で出会いと繋がりの場を提供できればと思います。素晴らしい技を持っている方が披露できる、作品を作れる方が発表できる…等、そんな異業種間の交流の場を作っていきたいですね。地域に根ざした人と人がゆったりと繋がる地域密着型カフェを目指しています。
このコーナーでは、「地域情報サイトまいぷれ八王子」の編集部スタッフが、八王子の街で見つけた素敵なお店や素敵な人をインタビュー形式でご紹介しています。みなさまの八王子でのライフスタイルがもっと豊かでもっと楽しくなるきっかけのひとつになれることを願っています。