子どもと家族と私とわたし
~ 多様な学び方を認めるということ ~
みなさん、こんにちは。
21世紀型子育てProject主宰、ふぁみりあすのあゆみんです。
先週は八ヶ岳にある森のようちえん、今週は秩父のフリースクールと、最近あちこちの新しい学びの場にお邪魔させてもらっています。この半年、幼稚園や保育園から高校まで10ヵ所ほどを巡って、保育や教育について学ばせていただいている真っ最中。
目の前は道路だけど、柵も壁もない園庭。
目を疑ったけれど、飛び出す子どもはいませんでした。
今は教育も保育もたくさんの選択肢があります。昨夏には文科省が「学びの多様化学校」として、これまでのような教室での一斉授業とは違う方法の学びについても認めました。
とはいえ、学校の先生方はもとより保護者にもそうした情報はまだまだ広まっていないのが現状。
「学校が合わなかったらどうしよう」と、入学前から不安になる保護者の方も少なくありません。
今日は、いわゆる「学校」と呼ばれる場所以外の学びの場をご紹介しますね。
1 こんなにあるよ、学校以外の選択肢
2 「学校行きたくない」って言われたら
3 多様な生き方が受け入れられる社会へ
冒頭で触れた「学びの多様化学校」。
学校に行けない、行かない子どもたちの中には、教室の空間が合わない、学校と相性が良くなかったという原因なことがあります。
日本では多くの自治体が学区制を取り入れているので、たまたま割り当てられた学校の雰囲気が子どもと合わなかったということは、実はよくあること。
海外では、そんな時「あなたと学校の化学反応はいまいちね」って気軽に転校を勧めることがあります。また、親子で自分たちに合いそうな学校を見つけて転校の相談をすることもあります。
日本では考えられないくらい気軽に学校を変わる国もあるんですね。
とはいえ、ここは日本。
そう簡単に学区制という大きな制度を変えられません。そこで、いろいろなスタイルの学びの場も子どもたちに必要だということで、多様なニーズに応えた学びの場を認めていこうという動きが出てきているのです。
学校選びという観点では、もちろん公立ではなく私立へという選択もあります。
加えて最近では、フリースクールやオルタナティブスクール(学校の代わりになる「学校」)を選ぶご家庭も増えてきました。かつては不登校の子どもたちが通うところというイメージが強かったこうした学びの場が、入学時から積極的に選ばれるようになったのが、ここ数年の大きな変化。
お子さんのようすに合わせて、あるいは保護者が従来の学校とは異なる教育スタイルを求めて、より自由に自己表現や主体性を伸ばすために選択しています。
ざっと並べただけでも、こんなに多様な選択があるんです。
これから入学をひかえたご家庭にとっては少し先の話になりますが、お子さんが「学校行きたくない」と言った時のことを少しだけお伝えさせてください。
子どもからそうした発言があると、親としては何があったのか気になるし、知りたいですよね。でも、その気持ち、ちょっとだけ押さえてくださいね。
子どもたちにとって、学校は人生の大半を占める重要な居場所。その学校でイヤなことがあったら、安心できる場は家庭しかありません。だから、まずはお子さんの「行きたくない」という気持ちに寄り添ってあげてください。「イヤなんだね」「行きたくないんだね」って受け止めるだけで、子どもたちはホッとします。
誰かのおうちのリビングのようなフリースクール。
大人も子どもも思い思いに過ごしています。
大人でもそうだけど、自分の気持ちが受け止めてもらえて、安心して話ができると思うと、自然と何があったかを話してくれます。あるいは、安心するだけで自分で解決して一歩踏み出すことができたりします。
ほとんどの場合、1日ないし数日休んでエネルギーチャージすれば学校へ戻っていきます。ちょっと羽休めが必要なのねって、どっしり構えて見守っていれば大丈夫なので、慌てないでくださいね。
不登校を取り巻く環境は、この10年ほどで大きく変わりました。
学校外の学び場で学んだ場合でも出席日数にカウントしてもらえたり、東京都の場合はフリースクールの通学にも月額2万円の補助が出たりします。
※フリースクール等の利用者等支援事業(助成金)に関するご案内
学年関係なく、同じテーマで学びを深める子どもたち。
よく見ると、ノートを開く子とPCを開く子。学び方もそれぞれの方法を選んでいるんですね。
近年では教育の多様性に応じて、フリースクールやオルタナティブスクールの卒業生を積極的に採用する企業も増えてきています。特にクリエイティブな職種や柔軟性が求められる分野では、フリースクール出身者の経験や視点が評価されることもあります。
新卒で入社した会社に定年まで勤めるスタイルは、これからは大きく変わっていくでしょう。副業、複業も当たり前になっていきます。そうした社会においては、学力が高いかどうかよりも、主体的に自分を生きる力を持っていることが社会を生き抜く力として通用します。
学校に行かないと落ちこぼれる。
勉強ができないと社会に出てから困る。
そんな価値観は、もう時代遅れなのかもしれませんね。
働き方も、学び方も、多様性が認められる社会は大人も子どもも生きやすい社会になるだろうなと思っています。
視察に訪れた学びの場の子どもたちは、どこでも元気いっぱいで学びも遊びも楽しんでいました。それは、関わる大人たちが子どもたちのそのままを受け止めているから。否定されない安心感は、子どもの本来持っている力を発揮しやすくしてくれるのですね。親ってつい「もう少し上」を望んでしまうけれど、子どもは自分で伸びていく力を持っていると信じて、目の前の子どものそのままの姿を受け止める練習をしていきましょう。
生田あゆみ
元私立高校教員
教育コーディネ-ター
21世紀型子育てプロポーザー
ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。
そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?
おかしいな、なんでうまくいかないのかな?
そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。
現在は、「わたし」を軸にした21世紀型子育てマインドの育み方をお伝えするふぁみりあすと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。
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