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子どもと家族と私とわたし

Vol.59<子どもと私>賢い子は親指から育つ

~ 人間しか使わない親指の役割 ~

みなさん、こんにちは。

21世紀型子育てProject主宰、ふぁみりあすのあゆみんです。

 

久しぶりに料理中に包丁で左手の親指をざっくり切ってしまいました(泣)。

 

親指に絆創膏をはっていると、洋服のボタンを止めるのが難しい! 靴ひもが結べない! 日常のなんてことのない動作ができなくて、参ってしまいます。

親指って使えないと結構不便なんですね。ケガをするといつもは普通に動けていることがありがたいなって思います。

 

そういえば、独立した親指を持っているのは人間だけだって聞いたことがあります。そのおかげで、人間が知的な発達を遂げることができたのだとか。

人間の親指に秘められた力、子ども時代に伸ばす大切な力について、今日はお伝えしようと思います。

 

★今日のポイント ★

1) 意外と難しい、足の親指を使うこと

 

2) もちろん、手の親指も大事

 

3) 指先の感覚を育てるために

 

 

1) 意外と難しい、足の親指を使うこと

 

ご存知の通り、足の親指は脳から一番遠いところにあります。  意識して使うことはあまりないけど、かなり重要な働きをしているんですよ。

 

例えば、赤ちゃんがハイハイの前にする「ずりばい」という動作があります。お腹をつけたハイハイですね。このとき、腕の力ではなく足の指をしっかり蹴って前に進むことで、足の感覚を育てているんです。

それによって、身体から一番遠いところの感覚、特に親指は一番力が入る指なので、その指がきちんと力を入れて地面を蹴るという動作をすることで、脳に刺激が行くんです。そして、自分の身体の先端がどこまであるかを意識できるように回路がつながっていくわけですね。 

 

赤ちゃんのうちは感覚が未分化だから、どこまでが自分の身体なのか、どれが自分の手や足なのかがまだ認識ができていません。

月齢の低い赤ちゃんが、自分の手をじっと見つめている姿を覚えている方もいらっしゃると思います。赤ちゃんははじめのうちは手や足を自分の一部として認識していないんですね。生後3ヶ月前後で自分の身体だと分かるようになって、寝返りやズリバイに移行していきます。

初めて芝に下ろしたら、大泣きしてました(^o^;

その時に、足の親指が確り支えると、脳が「ここまで神経を行き届かせなきゃいけないのね」ってしっかり認識をして、体の隅々まで使えるようになっていくんです。  

  

足の親指を使えることは、立って歩くだけでなく、走ったりジャンプしたりする際にも力になります。また、座っている時にもしっかり足をつけて座るために足裏を床につけておかなければならないですよね。この動作にも足先までしっかり意識が届くことが大事です。
小さい頃から足の親指をしっかり使えていると、落ち着いて学習に臨めるようになるんですよ。

 

 

2)もちろん手の指も大事  

 

手の親指ももちろん大切な働きをしています。実は、親指を他の指と向かい合わせにしてものをつまめるのは人間にしかできない動作なんです。そのおかげで、人間は知能が発達したと言われています。つまり、手の親指の働きによって物をつかんだり、書いたりといった微細な動きができるんですね。

手に持つ、口に運ぶ。

そうした動作の一つ一つが、身体を認識していくプロセス。

例えば、モンテッソーリ教育では、つまむ動作に焦点を当てた道具が多く用意されています。

小さな球を隣に移す。丸いものを親指と人差し指で掴んで移動させる。

こうした動作は、親指を使ってつかむという行為が脳への刺激につながります。これによって、動作の細やかな制御が可能になり、その後の学習にも影響します。

 

小学校に進むと、鉛筆を使って文字を書くようになりますよね。  

文字を書く時に、親指と人差し指でしっかり鉛筆をつかんで動かせないと、文字を書くことが難しくなります。

 

小学校入学時に指定される鉛筆の濃さがどれくらいかご存知ですか?

 

昭和時代は、Bの指定がもっとも多かったのですが、この20年で2Bへ、最近では4Bの濃度を指定されるところまであるそうです。

この変化の背景にあるのが子どもたちの筆圧の低下。鉛筆を握る力が弱まって、Bではしっかりと字がかけなくなっているのです。

  

  

それぐらい子どもたちが指を使えなくなってきています。

小学校の美術科の先生たちの間では、「指が虫歯になっている」と言われるくらい。「指が虫歯」っていうのは、本来の手指の機能が十分に活かせなくなっているということなんです。

手先の繊細な動きができないために、先端の柔らかい筆で絵を描こうとすると細やかなコントロールができないんですね。だから、水彩が描けない。また、粘土をこねたり、工作用紙を切るような作業も苦手な子が増えているのだそうです。

 

指先を使うことが学ぶ姿勢に直結するって、あまり意識することはないですけれど、確かにそうだなって思いますよね。

 

3) 指先の感覚を育てるために

 

手足の指の感覚は、遊びを通して育てることができます。

大人もけっこう衰えているので、親子で楽しみながらトレーニングしてもいいですね。

 

<足の指を鍛える>

1. ボールを素足で蹴ったり、小さなオブジェクトを足でつかんだりする
2. 足裏や足の指を使って、布や紙をつまんだり、物をつかむ
3. 裸足で芝生や砂の上を歩く

田んぼは全身の感覚にも働きかけてくれる、自然のトレーニング場

<手指を鍛える>

1.指で絵を描いたり、指を使って紙や布を触ったりする
2.砂や泥を触ったり、形を作ったりする
3豆をつかんだり、.小さなピースを積み上げたりするこ

雪に触れることも指先の感覚を刺激してくれますね。

こうした遊びは、日常の遊びに簡単に取り入れられるで、ぜひ試してみてくださいね。

◆この記事を書いたひと


生田あゆみ

元私立高校教員

教育コーディネ-ター

21世紀型子育てプロポーザー



ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。

そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?

おかしいな、なんでうまくいかないのかな?

そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。

現在は、「わたし」を軸にした21世紀型子育てマインドの育み方をお伝えするふぁみりあすと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。


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