アジサイがきれいな時期となりましたね。
よく見かけるアジサイ(ホンアジサイ)は、原種のガクアジサイを品種改良したものです。
ガクアジサイは中心部に目立たない花(両性花)がいくつかあり、その周りを目立つ装飾花(そうしょくか)が縁取っています。
それが「額縁(がくぶち)」のように見えることから、ガクアジサイ(額紫陽花)と名付けられたといわれています。
ました。
ちなみに、この装飾花の花びらのように見えているものは、「萼(がく)」です。
アジサイは虫媒花(ちゅうばいか)で、蜜を求める虫を誘うために目立つ必要があります。
そこで萼(がく)が大きく発達して、目立つ装飾花をつくったと考えられています。
「額(がく)」と「萼(がく)」で、ややこしいですね。
ところで、ガクアジサイは何故こんな不思議な構造になっているのでしょう?
生物進化の観点から考えてみましょう。
生物の体のつくりには、一見“無駄がないように見える”ものが多くあります。
これは、生き残りやすい特徴が自然に選ばれてきた結果と考えられています。
では、そうした進化の視点から、ガクアジサイの構造も見てみると──?
1)大きな花びら(のようなもの)をつくるには多くの栄養分を必要とする。
そこで周辺部では、「めしべ」や「おしべ」などをつくるのに栄養分を使う代わりに、萼(がく)に栄養分を集中して使い、大きな花びらのようなものをつくった。
※周辺部の装飾花は、普通は実や種子が出来ません。
2)中央の両性花は大きな花びら(のようなもの)がなく小さいので、装飾花に囲まれた面積の中に出来るだけ多くの花を詰め込むことができる。
その結果、昆虫が訪れたときに、1回で多くの花に受粉の機会を与えることができる。
といったことが考えられます。
果たして、それが真実なのかどうか。
アジサイに聞いてみることは出来ませんので、様々な実験・観察によりデータを集めて検証していくことが、大学での研究になります。
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