八王子居酒屋ひとり酒
洗練された家庭の味
八王子駅から徒歩約10分。
西東京一の名酒場(暫)は、八日町南交差点近くの路地裏にひっそりある。
カウンターには高齢の姉妹が立つ。
現存の東京の居酒屋創業は、最も古くは明治、次いで関東大震災後、そして戦後となる。
(暫)は昭和三十四年創業。
この店の価値は創業当時の建物のまま続けていることだ。
古い酒場は素晴らしい。
酒場好きは建物につく。
新築すると客が離れることもあり、古い酒場は店主と客がつくりあげてきた独特の雰囲気がある。
この店にはそれが充満しているのだ。
肴は東京の昔の家庭にはよくあった素朴なもの。
ここの良さは昔と何も変わらず酒を飲めるところにある。
酒場はそこに過ぎた時間の堆積を味わい、座っていた常連客に自分も加わる所でもある。
(暫)のカウンターがその場所だ。
当店不動の名物が〆のおにぎり。
周辺のスナックに出前するほどのおにぎりは米と海苔は最高級。
おにぎりは21種類あり、さけ、たらこ、やまごぼう、ひだち、はりはりづけ、しそざくら等々。
転変激しい時代に不動のものがあることは、世を信じてみようという気持ちにさせる。
(暫)の一杯の価値はそこにある。
↑一級のまぐろに、並の寿司屋は裸足で逃げ出す
↑昭和酒場ならではの生野菜
↑名物おにぎりは主人の他に握らせないこだわり
↑左が主人、右が主人の妹さん
↑創業から60年以上、当時のまま
店名 | 暫 |
住所 | 東京都八王子市南町3‐13 |
営業時間 | 18:00~22:00 |
定休日 | 水曜 |
連絡先 | |
関連リンク | 日本の酒場をゆく |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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