八王子居酒屋ひとり酒
八王子、幸福への招待
最近はスマホのインターネットにうつつを抜かす心弱い若者が多いというが、そんなことではダメだ。
若い時は仲間と朝まで、わいわい語り明かし痛飲するのが正しい生き方だ。
いい若い者が徹夜で飲まないでどうする。喝!
それが必ず人生の血となり肉となる。
居酒屋とはそういうものでもある。
若者よ、八王子に行け、酒場に行け!
スマホを置いて街を出よ!
午後1時、大和田橋北詰から浅川のほとりを歩いた。
さわやかに晴れわたった4月。
小さな紫色の花が美しい。
手に持つのは大和田暁通り沿いに建つ(たいやき亭 ミニ・エンジェル)の焼きたてたい焼きだ。
「東京都八王子市大和田町5丁目9-16 042-649-3400」
小倉あんたっぷりのたい焼きはとてもおいしく、食べながら歩いていると、明新町交差点に出た。
午後2時。
昼は蕎麦と決め、そのまましばらく歩いて(武州しこめん)に入った。
「東京都八王子市東町2-12 042-645-0780」
テーブル席に腰を下ろし、まずは酒だ。
蕎麦をたぐる前に一杯やるのを「蕎麦前」と言う。
「魔王」のオンザロックにした。
スー……。
魔王はのびやかにやわらかく大変好ましい。
きらめく焼酎揃いに圧倒されるが、まずは「田倉」あたりがおすすめ。
さて、蕎麦屋酒の良さは最後にうまい蕎麦が待っていること。
当店は、温かい蕎麦、冷たいの各種と、蕎麦屋としても超本格だ。
さあてお楽しみ。
今日は温かい「狸そば」を注文。
一心不乱、最後の一滴まですすり込み「アー」と放心状態になった。
外へ出ると晴れた春の風が気持ちよい。
行くところがないので南口に向かった。
川を渡ると野猿街道沿いに(サンスマイル)という黄色い看板のカイロ・整体の店が見える。
「八王子市子安町1-26-14 ダイワ子安ビル102 042-649-9513」
カイロ・整体か。
最近肩こりがひどくこれは良いかもしれない。
それからしばらく歩いて中町の(串焼き 焼鳥 千龍)のカウンターに居た。
「八王子市中町9-2 050-8884-3584」
八王子はいい町だと今は自信を持って言える。
いい居酒屋もある。
生まれ育った中野区から出て八王子に来た頃を思い出した。
明日は鹿児島天文館。
ヨーシ、またがんばるぞ。
何か心の底からむくむくと闘志が湧いてきた。
背筋を伸ばし、目の前のビールをグイと飲み干した。
↑たいやき亭 ミニ・エンジェルのたい焼き
↑浅川の眺め
↑京王八王子駅前
↑串焼き 焼鳥 千龍で至福のひとり酒
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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