八王子居酒屋ひとり酒
女将が営む大衆酒場兼食堂
JR中央線八王子駅から徒歩約七分、野猿街道沿いに(満月食堂)があった。
緑色のひさしに書かれた「化粧品 ヘアー雑貨」の文字と古びた外観を見て、どんな酒場か酒飲みの好奇心をそそる。
店内はカウンター14席と小上がりが設けられたざっくばらんな造り。
ハイボールを頼み、出てきたお通しは枝豆と杓文字で炙る焼き味噌だ。
酒のあてに「これさえあれば何もいらない」と飲兵衛は思う。
ストレートはウイスキー特有の灼けるような強さだが、ハイボールは爽やかにおいしい。
しかしウイスキーは食べ物をおいしくさせる酒ではないようだ。
やはり濃さはそのままに、じっと口に含んで噛みしめて味わうのがいい。
口がもの淋しければナッツ程度。
年齢が上がり、食べる意欲が薄れてくるとウイスキー派になるかもしれない。
店名の由来は、あの名曲「満月の夜」からだそうだ。
店は一年ほどであっという間に閉店してしまった。
★メニュー★
値段表示は外税。
チャンジャ420円
新発田麩出汁煮460円
炙りシメサバ580円
クリームチーズがっこ580円
ハイボール480円
サッポロラガー中瓶680円
↑炙りシメサバ
↑焼き味噌がお通しで出た
↑定番ハイボール
↑風情ある佇まいだった
店名 | 満月食堂 |
住所 | 東京都八王子市横山町9-10 |
営業時間 | 閉店 |
定休日 | 月・火休 |
連絡先 | 閉店 |
関連リンク | なし |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規8000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
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