子どもと家族と私とわたし
こんにちは。
子どもと家族のあすを創るファミリアスのあゆみんです。
突然ですが、黄色くて細長い、お猿さんが大好きなバナナ……を思い浮かべてはダメですよ!!
さて、あなたの頭に浮かんだものは何でしたか(笑)??
ここでバナナを思い浮かべなかったあなたは、なかなかの強者です!
日本語のつくりって、否定語が後ろに来るからどうしても最初に耳に入ってきたものが脳に届いてしまうんですよね。
ちょっとしたひっかけ問題に引っかかっていただき、ありがとうございます(笑)。
実は、これが今日の本題なのですよー。
子どもって、本当に想定外のことをいろいろしでかしてくれますよね。
静かだなって思ったらトイレットペーパーを全部引き出してた~!
とか、
鉄棒の上を歩こうとして落下した~!!
とか……上げたらきりがないくらい。
そこまでビックリなことでなくても、どうして今ここでそれをする?!って親には理解不可能なことを日々やらかしてくれるので、ついついこちらも声を荒げて「ダメって言ってるでしょ!!」って頭に角がにょきっと顔を出してしまうんですよね。
お猿さんとバナナってどうしてこんなにお似合いなんでしょうね~。
どうして子どもって、「ダメ」って言えば言うほどエスカレートしちゃうんでしょう??
それが、最初にお話していた脳のしくみが原因なんです。
心理学を学んでいると出てくることがあるんですけど、脳って否定語が理解できないんです。
あらら……。
やめさせようとして「ダメ」っていくら言ったって、子どもの方は「何言ってるのかな?」ってなっているんですね。あの怒りはいったい何だったんでしょうね。骨折り損~~~って叫びたくなっちゃいますよ。
でも、脳が機能していないんじゃ、いくら「ダメ」って言っても効果はなし!
小学生3、4年生くらいになって、経験値があがるのと、周りの状況が理解できるようになってきて、ようやく「ダメ」っていう言葉の裏にどんな要求が隠れているかを察知できるようになるかな~っていうくらい、「〇〇しちゃダメ」って実は高度なリクエストなんですね。
これを言ってしまったら身もふたもないんですけど、日本語って子どもには向いてないんですよ。なんせ、世界で一番難しい言語って言われているくらいですからね。
小学校に上がるまでの子どもにとっては、日本語を習い始めた外国人と同じくらい日本語って難しいんですよ。特にね、日本語の順番になれていないんですよ。
ほら、さっきあなたも思わず黄色いバナナをありありと思い浮かべてしまったでしょ(笑)?
耳に入った順番に理解しようとするから、始めに出てくる言葉に従おうとしてしまうんです。
日本語大ベテランの私たちだって引っかかってしまうんだから、子どもなんて日本語トラップにはまって当たり前!
それなのに、「ダメって言ってるでしょ!」って怒られているかわいそうな存在なんです。
お子さんとお散歩しているときに急に道の向こう側に走り出したら、なんて言いますか?
「走らないで!」
「そっち行っちゃダメ!!」
って言いませんか?
さぁ、子どもの脳が理解するのは何でしょう??
否定語は理解できない
耳に入った順に処理する
ということで、、、
子どもは「走る」「そっちに行く」が真っ先に脳内で処理されるんですね。
だから、走ります。あっちに行こうとします(笑)。
その後に、「走る」+「ない」だった!
「そっちに行く」+「ダメ」だった!って気がつくんです。時すでに遅し、ですよね。
でね、さらにそこからようやく、「じゃぁどうしたらいいってことかな?」って考え始めるんです。
そりゃ時間かかりますよね。しかも、私たちの経験値がLv150だとしたら、彼らはLv10くらいですから、どうしたらいいかなんてパッとは思いつかないんですよ。だから、さらに考えます。
「走っちゃダメってことは、スキップする?」
「いやいや、それじゃあんまり変わらないよ」
「じゃぁ歩いて行けばいいかな?」
「あれ、向こうに行っちゃダメなら歩くのもダメなのか」
「そうしたら、止まる?」
「でも道の真ん中に止まるの?」
「うーん、それは危ないから戻ろうかな」
Lv150の私たちにしてみたら、そうとうにまどろっこしい思考回路だけど、子どもの頭の中をのぞいてみるとそんな感じなんです。だから、一つのことをするのにとっても時間がかかるんですね。いやぁあり得ないですよね、待ってられないですよ。イライラしてきちゃいますもん。
実は、さっきの脳と日本語のしくみが分かれば子どもがすぐに行動に移れる伝え方が見つけられるんです!
子どもも何をしたらいいかが分かってハッピー。親も伝えたいことがスムーズに伝わってハッピー。
お互いハッピーになれる伝え方!
それは、望む行動を言葉にすること!
さっきの「走らないで!」は、子どもにどうしてほしいのでしょう?
私たちは「走らない=歩く」ってLv150ですから分かってます。
でも、子どもはその法則を知らないんです。だから、「歩いて戻ってきて!」って、具体的にどうしてほしいかを伝えるんです。
NO 否定語!! NO 後回し!!
これを心にとめて伝え方を変えてみませんか?
それじゃ、さっそく実践練習です!! 習うより慣れよマインドでちょっとやってみましょう~!!
こんな時、なんて言ったら子どもの行動が変わるかな?
◇コップにお茶を注いでいるけど、こぼしそうで心配……。
◇電車の中で子どもが大声でおしゃべりをしていて周りの迷惑かも……。
答えは次回のコラムで……
それはさすがに先すぎますね。
じゃぁ、正解、行ってみよう~!!
◇コップにお茶を注いでいるけど、こぼしそうで心配……。
「コップの半分になったらおしまいにするよ」
「ポットの先をコップの真ん中に持っていってね」
→「どれくらい」「どこに」をはっきりさせると、どうやって注げばいいのかイメージできるので
行動に移しやすいですよね。
◇電車の中で子どもが大声でおしゃべりをしています。
「お隣の人だけに聞こえる声でお話してね」
→ ちょっと高度なテクニックなのだけど、できるだけ具体的に伝えるとより分かりやすくなります。
「小さい声」だと人によって音量のイメージが違いますもんね。
とはいえ、まだまだ人生始まって数年の子どもたち。
伝わらないことやうまくいかないこともたくさんあります。
そこはちょこっと大目に見るよゆうも作れるといいですよね。
子育てママのよゆうを作るヒントも近々ご紹介しますね!
・脳は否定語が理解できない
・日本語は伝わりにくいしくみになっている
・望む行動を言葉で伝えよう
生田あゆみ
元私立高校教員
教育コーディネイター
子育てファミリーサポーター
ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。
そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?
おかしいな、なんでうまくいかないのかな?
そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の間隔を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。
現在は、「わたし」を軸にした子育てマインドの育み方をお伝えするファミリアスと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。
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