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子どもと家族と私とわたし

Vol.31_<わたしと家族>投網妻と一本釣り夫のコミュニケーション術

 ~違いが分かると仲良くなれる~

こんにちは!

幸せ家族を対話でつくる、ふぁみりあすのあゆみんです。

 

6月が始まりましたね。2023年も半分終わると思うと、はやいー!!

梅雨入りももう間近。雨でうっとうしい季節をなぜ「水無月」というのか、子どものころ不思議じゃありませんでしたか? 雨だらけの季節の水無月。古典の授業でその理由を知って、ようやくすっきりしたのを、梅雨が近づくと思い出します。

 

さて、今日は雨の水無月のような、すっきりしたいのになぜかちょっぴりすれ違う、夫婦のお話にスポットを当ててみたいと思います。

 

紫陽花の色が緑に映える季節ですね。

★本日のお話のポイントはココ★

 

・夫婦のすれ違いは子育ての悩みの常連

 

・夫と妻はなぜすれ違うのか

 

・すり合せ対話のポイント3つ

夫婦のすれ違いは子育ての悩みの常連


子育ての悩みランキングなるものを検索すると、子どもの成長や教育のこと、お金のことと並んで、必ず上位にランクインするのが「夫婦問題」。

心の奥ではお互いにうまくやっていきたいと思っているのに、それを相手にうまく伝えられずにすれ違いが生じてしまうんですね。

 

お子さんの誕生は、家族にとって幸せでよろこびに満ちたスタートだったはず。それなのに、

「言っても分かってくれない」「せっかくやったのに文句しか言われない」ってギスギスした関係になってしまう。そして、悩みランキング上位が定位置だなんて。

これって、とってももったいないことだと思いませんか?

 

どうしてそんなことになってしまうのか。

そこには、いくつかの原因があるのです。

 

したくないのに、ついつい言い争いになってしまうことありますよね。

夫と妻はなぜすれ違うのか


いったいなぜ、夫婦はすれ違い、理解し合えないと嘆くことになってしまうのでしょう。

 

そこには大きく2つの原因があります。

一つは、子どもの誕生によって、家族は新しく作り直すものだということを知らないから。

家族が一人増えるということは、それまで担っていた役割や家族の生活リズムが激変するということです。

にもかかわらず、役割や生活リズムを見直すことなく新体制に突入してしまう。それではひずみが生じるのは当たり前。

役割も生活リズムも、いったん全部棚卸して見直しをしないといけないのです。

 

そしてもう一つが、男性と女性の行動パターンの違いを、お互いが理解していないことです。

20年ほど前になるでしょうか、「話を聞かない男、地図が読めない女(主婦の友社)」という本がベストセラーになりました。以後、分かり合えないオトコとオンナをテーマにした本は売れ続けています。

 

ここからが、今日の本題ですね。

そうなのです、夫婦のすれ違いの大きな原因がこの性差による行動や思考の違いなんです。

男性は一本釣りタイプ。獲物を見つけたらロックオンして、そこ目がけて一直線。一方、女性は投網型です。網を広く投げ込んで、たくさんの獲物を手に入れたい。

 

そうなると、男性がいち早く結論を知りたがり、女性は結論に至るまでのプロセスをつぶさに伝えたがるのも分かる気がしませんか?

 

子どもの誕生によって、夫婦が話し合わなければならない場面が一気に押し寄せてきます。これまで意識せずにいられた違いにここで初めて直面することになるわけですね。

妻は夫に結論を急かされて落ち着いて話せない。夫はだらだら話す妻にイライラが募る。かくして、歩み寄りたい気持ちがありながら、お互いがストレスをためる結果になってしまうのです。

すり合せ対話のポイント3つ


そんなもったいない事態を回避するには、次の3つのポイントを心がけてみてくださいね。

 

1)  して欲しいことを共有する

女性は一度にたくさんの情報を処理していく能力に長けています。一方で端的に話をすることが苦手で、一から説明したい傾向が強めです。

男性はワンタスクで、ひとつのことに集中して一気にゴールに向かいたい欲求が高いので、結論を先に手にしたいと思っています。わき目をふらず猪突猛進的に突き進むので、女性の察してほしいという思いには気づかず、そこが女性にとっては不満の種になりやすいんですね。

 

だから、まずはお互いがどう対話をしていきたいと思っているのかを共有することが大切です。

 

2)  タスクを明確にする

上でも書いたように、男性はやること(=ゴール)が明確になっているととても動きやすいんですね。言いかえると、察するのは苦手。

だから、男性に対しては何をどうしてもらいたいのかを具体的に伝える。タスクを明確にすることがポイントです。もう少し言うと、次々に新たな獲物を狙っていくので、一つのタスクが終わるとミッション完了! ミッションインポッシブル並みに記憶が抹消されてしまうんです。

 

よく、何度言ってもやり方を覚えてくれないってママがぼやいていますよね。これは、男性の思考回路が常に新しいものを入れていくためにリフレッシュされているからなんですね。

「いい加減、覚えてよ!」って怒りをぶつける前にやり方を壁に貼っておいてあげると、男性は動きやすくなりますよ。

 

3)  女性が交渉のイニシアティブをとる

「なんで私ばっかり」っていう声が聞こえてきそうですね(笑)。

でもね、交渉事は女性の方が得意。全体を俯瞰しながら合意につなげることができるのは投網型の女性の方が向いているんです。

ポイントは、「私はこういう形が理想」っていう結論を先に伝えて、それをすり合わせていく流れを作るということ。始めにゴールを提示することで、男性はそこに向けてどうしたらよいかを考えやすくなるんですね。

お互いの良いポイントをシェアしながら、少しずつ自分たちの家族をつくっていく対話を重ねていけるといいですね。

 

 

雨で家にいる時間が増えるこの季節だからこそ、いつもより時間をかけて夫婦で対話する時間を取ってみてくださいね。

◆この記事を書いたひと


生田あゆみ

元私立高校教員

教育コーディネイター

子育てファミリーサポーター



ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。

そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?

おかしいな、なんでうまくいかないのかな?

そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。

現在は、「わたし」を軸にした子育てマインドの育み方をお伝えするファミリアスと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。


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