八王子居酒屋ひとり酒
八王子の夜はなんでもござれ
JR中央線八王子駅北口から歩くこと約三分、西放射ユーロード沿いの雑居ビル地下一階にある大衆酒場(多摩一)に入った。
混み合うときは宴会予約のサラリーマンが飲み喰いする。
広々とした地下店内は宴会ホールと化す。
いかにも実質を優勢させる大衆酒場気質にかなったものといえそうだ。
「いらっしゃい、何しましょう」
「冷奴と燗酒ね」
一品だけ酒の肴をと言われたら豆腐と答える御仁は多い。
私もそうだ。
庶民の日常を愛情こめて映画にした成瀬巳喜男監督は生涯、豆腐で一杯を愛した。
葱でも添えれば上々の冷奴は、料理ともいえない簡単なものだ。
それを大衆酒場で注文するのが奥様方には理解できないらしい。
「せっかくお金を払うのに、そんなものいつでも家で食べられるでしょう」
その通り。
ヘタな料理より何もしない豆腐が一番、などと言うものだから、ますます呆れる。
常連が賑やかな客に混じり、酒を飲んでいるのは何とも良い光景だろう。
そのときの肴はいつもの豆腐だ。
豆腐もいいけれど、日本酒の肴の第一は、そりゃあなた【刺身】でしょう。
ごもっとも、全くその通り。
刺身はビールにもワインにもウイスキーにも合わない。
日本酒のための肴である。
刺身は季節を反映するのが楽しみだ。
春先の【サヨリ】は清らかな半透明を醤油で汚す罪悪感がある。
でも食べる。
初夏の【トビウオ】は山陰でその味を知り、スーパーにあったら即購入。
冬の王者【ブリ】の本場は日本海だが、最近東京にも出るようになった。
庶民の【イワシ】は最近めっきり不漁で、足のはやいこともありほとんど見なくなった。
忘れてはいけない刺身の帝王は【マダイ】。
届いた「刺身盛り合わせ」にはマダイがある。
一口頬張れば清潔な香りと豪華な旨みが立ち上がる。
刺身の盛り合わせは見た目も豪華で、居酒屋最高のご馳走、酒も進む。
↑八王子の老舗でしみじみ豆腐をつまむのも悪くないですぞ
↑居酒屋料理の花形は刺身盛り合わせで決まりだ
↑ハムカツが食べれるのは居酒屋以外にない
↑雑居ビル地下に酒飲みワンダーランドがある
店名 | 多摩一 |
住所 | 東京都八王子市旭町7-10 |
営業時間 | 16:30~23:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
連絡先 | 042-622-5457 |
関連リンク | なし |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
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