八王子居酒屋ひとり酒
火が欲しくなるこの季節は居酒屋で燗酒
JR八王子駅北口から歩くこと5~6分、みさき通り沿いに居酒屋(喜多八)がある。
カウンターに腰を下ろしまずは酒。
灘の地酒「白鶴」の熱燗をクイー……。
寛保3年【1743年】に創業した灘の酒蔵。
酒造の技術革新を図る一方、丹波杜氏による伝統製法での清酒の生産も行う。
「白鶴」はすっきりした味わいとキレのよさで、飲みやすい酒に仕上がっている。
仕込み水に六甲の自然水を使用。
本日のおすすめが書かれた黒板から「かつお」をみつけ注文した。
かつお刺し身は古来、ワサビでなくカラシで食べるそうだが、外側を軽く焙ったたたきは、生姜、浅葱、ニンニク、玉葱と薬味たっぷりを、ポン酢で食べる。
焦げた外側と中の間の紙一重の白い脂がうまさの元だ。
皮を焼くのは熱で脂を溶かして旨味を出すためで、やはりたたきは刺し身とは違う料理なのだ。
生姜とニンニクは好み。
おいらはニンニク。
彼女は生姜。
うそ、おいらに彼女はいない、ほしい。
届いたかつおたたきは緑の浅葱、黄色のおろし生姜、白いおろしニンニク。
緑・黄・白を白い丸皿に盛り、焙りかつおは大葉を枕に紫色の穂紫蘇をあしらって目にも鮮やか。
「まあきれい」と女性が腕前でぱちんと手をたたくこと請け合い、それで「たたき」と言う【うそ】。
かつおは「勝男」。
威勢よくゆこう。
ああ行きたい、かつおを一緒に食べてくれる彼女ほしい。
私がカツオの真価を知ったのは高知だ。
そこで知った「カツオたたき」は、金串サクを、燃え上がる藁の炎に突っ込んでぐるぐるまわして炙り、皮側は黒く焦げ、ポン酢醤油【同ちり酢】をかけ、ピタピタと叩くので「たたき」と言う。
刺身というものは何もせず醤油だけ、というびくびくした概念を打ち破るダイナミックな調理に土佐高知のパワーを知った。
また高知の寿司屋にカツオの太巻きは基本であるとも知った。
しかし関西では「ふうん」くらいの扱いで居酒屋にカツオはあまりなく、東京人の喜ぶ秋の「サンマ」も「あんなもん」とやや蔑視。
ばたばた煙を出して焦がし焼くなんてことはしない。
関西の焼き魚は「鯛」、それも「かぶと焼」だ。
↑カツオはニンニクでワイルドに食いたい
↑二人で飲むなら刺身盛合せがお得
↑サービスの自家製ワサビ甘酢漬けは箸休めにうってつけ
↑落ち着いた店構えがいい。主人とお母さんで賄う居酒屋
店名 | 喜多八 |
住所 | 東京都八王子市三崎町5-6 |
営業時間 | 17:00~翌0:00 |
定休日 | 日曜 |
連絡先 | 042-622-4148 |
関連リンク | なし |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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