八王子居酒屋ひとり酒
人情に満ちた愛すべき酒場
JR中央本線八王子駅北口から歩くこと約7分、野猿街道沿いに大衆酒場(広小路)がある。
昭和39年創業の八王子の老舗酒場のひとつ。
建物もほとんど手を加えることなく現在に至る。
「ここらも昔からの店がほとんどなくなっちゃってね」と当時を懐かしむ女将。
メニューは自家製タレで焼く焼き鳥を中心に、「とりステーキサラダ」「自家製スペアリブ」といった老舗酒場にしては一風変わった酒肴も揃う。
なかでも目を引くのが「ヤミツキホルモン」なる品。
ギャラと呼ばれるモツ【牛第四胃袋】を使った串焼き牛ホルモンだが、これが何とも言えない食感だ。
丁寧に下処理を施し、脂を取り除いたコラーゲンたっぷりのホルモンは、アツアツを頬張るとプルッとした表面が弾け、舌の上で蕩けるだけ。
甘辛のタレがよく合い、“ヤミツキ”の名前も納得。
もちろん、濃厚な脂とビールとの相性も抜群だ。
また、店ではスマホ時代を象徴するような方法で常連客との交流も盛んだ。
小上がりの壁に張られているのは何と常連の「ツイッター」アカウントリスト。
こうした常連客の輪が、より深い絆を築き上げている。
この日は常連客がカウンターに一人。
まずビール。
トクトクト、クングングング……プハー。
町にはバーというものもあるけど、バーには酒しかないから案外、間がもたないものだ。
良いバーほどバーテンダーは無駄口叩かないのでかえって緊張してしまう。
居酒屋はその点、することが沢山ある。
ビールを注ぎ、飲み、肴をつまみ、品書を眺め、次の注文を思案し、空になった小鉢を店員に渡しながらついでにもう一本酒を頼み、と結構用事があって、それで間がもつ。
何か考えごとでもしようと来ているのではなく、むしろその逆だから、仕事のある方がよいのだ。
どうです?居酒屋で一人酒は。
↑とりあえずは煮込み。千切り生姜がアクセント
↑レバーはごま油で。ニンニクがきいた椎茸とエリンギバターもおすすめ
↑これが名物のヤミツキホルモン
↑老舗酒場ながら、店内ではWi-Fiも使える
店名 | 広小路 |
住所 | 東京都八王子市中町10-13 |
営業時間 | 17:30~翌0:00 |
定休日 | 日・祝 |
連絡先 | 042-622-5735 |
関連リンク | なし |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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