八王子居酒屋ひとり酒
牛鍋で燗酒をちびり
JR中央線八王子駅から徒歩約10分、みすぎ通り沿いに牛肉料理店(肉の山本)がある。
店は1階が焼肉、2階はすき焼、しゃぶしゃぶ。
和牛の直販コーナーの牛肉の色艶をながめて、「これは、いいぞ」生唾を飲みこんだ。
晩ご飯のおかずとして牛肉を買う品の良い婦人の姿もちらほら。
牛肉は厳選黒毛和牛が中心。
品書きから「牛鍋」を選んだ。
「すき焼き」というのはかなり後になって出来た呼び名で、明治の文明開化と共に誕生した時の名前は「牛鍋」であった。
直接的で、かつ強力だが、男性的に過ぎる響きが、時代と共にすたれる結果を招いてしまった。
それに比べて「すき焼き」という呼び名にはどこか関西商人の商売上手さが匂う。
それらしく高級な名前をつけて上品に、かつポピュラーにしてしまうのが関西流なのだ。
届いた牛鍋は牛肉に葱、椎茸、しらたき、春菊、豆腐が添えられる。
グツグツと牛鍋ならではの音が堪らない。
日本酒を頼み、牛鍋を味わった。
ややもすると焼肉やすき焼きなどの牛肉料理だけの店に思われがちだが、マグロやヒラメなどの刺身がその日のおすすめとして登場するほか、フグの唐揚げや白子ポン酢も人気だ。
魚の仕入れ先は珍しい魚なども扱う「八王子総合卸売センター」の有限会社マル幸水産。
★メニュー★
茶碗蒸し600円
カンパチの造り1100円
牛ひれ焼3300円
くわ焼会席6500円
芋焼酎660円
初孫「生もと純米」2合瓶1320円
↑ランチ牛鍋膳※数量限定1,850円 茶わん蒸し、煮物、小鉢、ご飯・味噌汁のお徳用
↑茶碗蒸しも高級店ならではの味
↑付け合わせの煮物も洗練された味
↑店側面には直販コーナもある。ここは飲食店入り口
店名 | 肉の山本 |
住所 | 東京都八王子市本町2-5 |
営業時間 | 11:30~14:30 17:00~21:30 |
定休日 | 月曜 |
連絡先 | 042-623-4129 |
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◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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