皆さん、こんにちは。

家族の未来を創る研究所ふぁみりあすのあゆみんです。

いや～大寒波で大雪なんて聞いていたのでハラハラしましたけれど、

そこまでの雪ではなくてホッとしました。

ただ頬を刺す北風の冷たいことと言ったら！　

春が来るまで冬眠する熊たちの気持ちがよ――――く分かります。

私も冬眠したい……(笑)

冬眠で思い出したのですが、ある日突然、自由に外を出歩けなくなった3年前。

平日昼間の家の中にで、当時小学4年生だった長男と二人で過ごした日々のこと。

次男はまだ開園していた保育園に通っていたので、約1か月半にわたる二人きりの昼間時間。

「こんなにお兄ちゃんと二人きりでいられたことなかったなぁ」

なんて始めのうちこそ思っていたのだけど、

まったく先の見えない臨時休校、繰り返される延長の連絡にだんだんイライラ。

一度も登校しないまま春休みになったころには

メンタルがかなりピキピキひび割れてました。

この数年間で小さなお子さんを育ててきた親御さんたちは、

どれほどに大変な数年を過ごしてきたのだろうと思います。

そんな世情を反映した統計が数日前にベネッセ教育総合研究所から発表されたので、

今日はその結果を一緒に見ながら、お伝えしたいことが3つあります。

この調査は、少子化や共働き世帯の増加などの社会環境の変化の中で

子どもの生活や、保護者の子育ての実態や意識がどのように変化したのかを

首都圏の乳幼児ママに尋ねたものなので、

八王子エリアの皆さんの感覚に近い人たちの声が集まっています。

参考にしてみてくださいね。

あなたのせいじゃないし、けっこううまくいっているよ

これほどはっきりデータとして公表されたのは初なんじゃないかな。

下のグラフを見てみてね。

左側のグラフの「しつけや教育の情報源」の赤い矢印の急落っぷり！

右側のグラフの「当てはまるものはない」の数字の大きさ。

家族以外の相談したり、話を聞いてもらえる場所だったり、

ママ友と出会える場だったりが閉鎖・休止されていたことの影響が

こんな風にグラフに現れているの。

途方に暮れてもちょっとグチをこぼす相手がパートナーしかいなかった時期、

あなたもあったんじゃないかな？　

そのパートナーが期待した返事を返してくれることは……なかなかないのが現実

だったりとかね。

これまでだったら、そんな時「分かるー、うちもあるよ」って共感してくれるママ友がいて、

「そんな時にはね……」ってかつての経験談を話してくれる親や兄弟がいてくれた。

でも、ここ数年はそういう人たちと気軽に会って話を聞いてもらうのがむずかしかったよね。

うまくいかないって思い悩みながら、相談相手がなかなかいなくって、

そんな中で本当によくがんばった！！

不安でいっぱいなのにずっと一人で乗り越えてきた。

そんな自分をいーっぱいほめて、抱きしめてあげてくださいね。

大変なのはあなたのせいじゃない。

ここまでがんばってきたから、あなたが思っているよりうんとうまくいってるよ。

もう大丈夫、あなたが一人で抱えなくて支えてくれる人たちがたくさんいるよ。

不安や悩みの相談するなら

不安になった時、ちょっと相談したいなって思う時、

あなたはどうしていますか？

スマホやパソコンを開くことが多いかな？

そんな調査結果もありました。

これが、予想をはるかに上回る数字でビックリ！！

3歳までのお子さんがいるママたちがまず頼るのは、SNS！！

ネットやブログからSNSに情報源が移っているという話は聞いてはいたのですが、

ここまで差が出ているとは正直思っていなかったんです。

たしかに手軽ですぐに答えが出てくるSNSは便利です。

いちばん手近にあって、一方的な情報ではなく時にはコメントを通したやり取りができるSNSは

使い勝手のよいツール。

身近なママたちのリアルな話に共感しすぎて泣けてきちゃうこともしょっちゅうです。

ただね、そこに書かれていることをうのみにするのはちょっと待って！

SNSで発信している人の多くは、あなたとおんなじ子育て中のママたち。

自分の体験談を、知ったら安心する人がいるかな、伝えておきたいなって載せていることを忘れないでね。

専門的な知識やたくさんの子どもを見てきた経験からは書かれていないの。

だから、SNSの発信だけを見て「大丈夫」「まぁいっか」って安心するのは危険だよ。

あとね、子育て講師の資格って短期間の講座で取れるものもけっこうあるの。〇〇認定資格って

書いてあっても、保育士や幼稚園教諭、助産師のような国家資格とは違うのね。

SNSで相談しようかなって思ったときは、その人がどんな資格や経歴なのかをよく確認してくださいね

頼りになるコミュ二ティが広いと、いろいろな角度から悩みを解決することができるので、

結果として安心して子育てをすることができるようになります。

SNSやネットだけではなく、いろいろな場所で人とつながっておけるといいですね。

ひとりじゃないよ、頼っていいよ

そういう点でやっぱり安心なのは、

一番身近な子育て支援センターや児童館にいる職員さんや相談員さんですね。

実際にお子さんのようすを見てもらえるし、必要なら支援の手配も相談できる！

何より地元にあるから、ローカルな情報も聞くことができるのは心強いですよね。

以前の受講生さんで、私のお話を聞いて実際に支援センターで職場復帰の相談に行かれた方が

いらっしゃいます。

その時ポロっと「どんな保育園を選んだらいいか悩んでいて」ってこぼしたら、

まったく目をつけていなかった園を支援員さんが勧めてくれたのですって。

半信半疑で見学行ってみたらとても良かったので第1希望で書類提出、

そしてめでたく入園して、ママもお子さんもとても楽しく過ごしているそうです。

実は行政の育児支援サービスってあまり活用されていないんです。

専門知識を持ったスタッフの方がいらっしゃるのにもったいないですよね。

お近くの児童館でも、育児相談の日があったり子どもと遊べるイベントが合ったりしますから、一度足を運んで未定はいかがでしょう。

　◆　八王子市内児童館　→　児童館のリスト

それから、Vol.9に書いた八王子の子育て支援情報も参考にしてね。

かのアインシュタインは「人の悩みは、過去に経験したことか知っていることでしか解決できない」

と常々言っていたそうです。

子育ての悩みは、過去の経験もなければ知識もほとんどないことばっかり！

それなら、経験や知識のある人に助けを求めるほうが近道ですよね。

つらくて動けなくなる前に、どんどん人を頼って、話をして、自分をほっとさせてあげましょう。

★本日のポイント★

・悩んでいるのは一人じゃない。みんな同じように悩んでる

・情報源には気をつけて！　信頼できる人を見つけよう

・行政の子育て支援って安心して使えるすごサービス！

＜参考データ＞

ベネッセ教育研究所「第 6 回幼児の生活アンケート」2022年3月

https://berd.benesse.jp/up_images/publicity/20230120_release.pdf

◆この記事を書いたひと