八王子居酒屋ひとり酒
八王子で地酒を飲むならここへ
京王八王子駅から徒歩約3分、通称・裏八エリアに(いけす地酒処)がある。
店に入り、まず目に留まるのは、地酒の品書だ。
「酒屋八兵衛」「大信州」「豊盃」などそのそうそうたる顔触れを見れば、この店が酒に対して強いこだわりを持っているだろうことは想像に難くない。
まずは酒。
信州地酒「大信州」にした。
冷や酒は小さいグラスに入って出てくるのがいい。
小さいといろいろ飲み比べができるからだ。
クイー……。
滑らかな香味とさっぱり辛口の純米酒で食中酒にぴたり。
カウンターに酒を置き、お通しの「煮物」を口に運び店内を眺めた。
後ろの小上がり席は仲良し女性四人らしきが日本酒で乾杯。
カウンターの一人客はみな、無念無想の境地に入ってゆく。
せちがらい世の中にいつまでつきあっても始まらない。
ここでこうして一人ぼおっとしていられれば、人生それで充分ではないかという想いが、そくそくとわいて来るようだ。
地酒ブームから現在の主流。
約三十年前に、新潟の「越乃寒梅」を代表とした日本酒ルネサンスがおきた。
それまでの日本酒は、いわゆる三倍増酒醸酒が主流。酒をアルコールで三倍に増やし、無味を補うためにアミノ酸や糖類を加えた悪酔いする酒が戦後も放置された。
地酒ブームが起きた頃の新潟の酒は「淡麗辛口」。
それまでの「濃厚甘口」の逆の「淡麗辛口」は大ヒットし、日本酒の好みは「淡麗辛口」に変わった。
当時はプレミア価格で販売されるほどの人気を誇り、その後「淡麗辛口」一辺倒になり飽きられ、「淡麗無口」と悪口を言う人も出てきた。
日本酒は嗜好の流行がある。
「淡麗辛口」が普通になると山形の「十四代」をシンボルにした「濃醇旨口」が大ヒット。
その成功を機に各地の新世代杜氏の思い切った取り組みによる名酒が次々に誕生、日本酒は第二次黄金期を迎えた。
最近は白ワインに似た軽いフルーティー香をもつフレッシュな【吟醸生酒】タイプが、とくに若い女性に人気だ。
しかし新潟淡麗辛口全盛期とは違う、昔から変わらずある「千代の光」や「鶴の友」のうまさ。
また若い杜氏が醸す「加茂錦」や「村祐」など意欲ある新潟地酒もある。
しかし、東京人から見る新潟の地酒は、いまだに「淡麗辛口」のイメージが強い。
この店は新潟酒はもちろん、全国の名酒・気鋭の酒がラインナップされる。
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店名 | いけす地酒処 |
住所 | 東京都八王子市明神町3-10-6 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
連絡先 | 042-642-1508 |
関連リンク | なし |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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